第12話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
Side リアス
最初の作戦は見事に成功した。一気に4人の敵を倒せすことができた。
『ライザー様の「兵士」3名、戦闘不能!』
しかも、その数分後にライザーの兵士3名が戦闘不能になったという放送が流れた。状況的に倒したのは祐斗かしら? これでこちらは残り7人。ライザーの方は残り9人。相手の数はこちらの約1.3倍。微妙な状態ね。
「クハハハハ! なかなか、善戦してるじゃないか」
「ライザー!」
炎の翼を生やし空を飛んでライザーが私とアーシアのもとにやってきた。
「リアス、思ったよりもお前の下僕は優秀なようだな」
「あなたに私の下僕を褒められてもうれしくないわ」
「手厳しいね。まあいい。俺も下僕どもの戦闘を見て気分が高揚してきてるんだ。どうだ? 一騎打ちで決着をつけようじゃないか!」
『ライザー様の「女王」戦闘不能!』
グレイフィアのアナウンスがフィールドに響く。思わず笑みが浮かんだ。
これで相手の数は8。しかも、一番厄介な女王が落ちた。ライザーを見ると、少し意外そうな顔をしている。
「まさか、ユーベルーナがやられるとはな。本当に優秀な下僕がいるんだな」
「部長さん、どうしますか?」
アーシアが、私に問いかける。最終的に私たちがライザーを倒さない限り、私たちの勝ちにはならないのだから、邪魔が入らない状況で私がライザーを倒すのがベストね。
「いいわ! その申し出、受けてあげる!」
Side out
■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■
Side 小猫
(あの時、イッセー先輩の声はもう少し遅れていたら―――)
私たちは祐斗先輩と合流するために移動しています。
そんな中、思い出すのはナギ先輩に押し倒されるように庇われたあの時のこと。頬が熱い。男の人に押し倒されるなんて初めてでした。
私の目の前一杯に、ナギ先輩の顔が広がり距離もほとんどないような状況。
(―――キス・・・・・・していたんでしょうか?)
初対面の人は間違いなく女の子だと思うような容姿のナギ先輩。しかし、外見とは違いナギ先輩は男の人です。
気づくと、私の手は唇をなぞっていました。
(ナギ先輩と、キス・・・・・)
思わず想像してしまいました。顔がさらに熱くなります。あんな状況になったのですから仕方ないです。でも、
(なんで私は・・・・・・?)
ナギ先輩が庇ってくれたあと、すぐに“どいてください”と言わなかったのか。イッセー先輩でしたら、すぐに言ったと思いますが、ナギ先輩だと言えませんでした。
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ