第11話
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も、駒が渡されるのは一回きりだから、お試し期間があるというのはいいと思う。
僕は覚悟を決めて、駒を体に押し当てる。すると、仮の駒は僕の体に溶け込むように消えた。
「そろそろ時間です。魔方陣の方へ」
全員が魔方陣へと移動する。そして、魔方陣が形を変え、光を発した。
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戦闘フィールドである駒王学園のレプリカに着いて、ゲームについての説明が終わり僕は作戦のために朱乃さんとともにいた。
「兄さんたちはうまくやってくれてますかね?」
「そんなに心配することありませんわ。小猫ちゃんもいますもの」
「そうですね。僕たちは兄さんたちのがんばりに期待しましょう」
朱乃さんは翼で宙に浮かび、僕は魔力で空中に足場を作ってそこに立っている。僕たちの視線の先には体育館があった。
中では敵の「兵士」3人と「戦車」1人がいて、兄さんと小猫ちゃんが戦っている。ちなみに、僕の役割は朱乃さんの護衛だ。
―「「「イヤァァァァァァァァァァァ!!!!」」」―
突然、体育館から悲鳴が響き渡る。
「兄さん? どうしたの?」
耳につけていた通信機で、何があったのか兄さんに訊いてみた。
『アハハハ! どうだ、見たか! これが俺の技だ! その名も『洋服破壊』! 俺は脳内で延々と女の子の服をはじけ飛ばすイメージをし続けたのだ!!』
兄さんは僕の声を無視して、声高らかに自分の技を自慢し始めた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「あらあら」
僕の頬はおそらく引きつっているだろう。結局教えてもらえなかった兄さんの魔力の使い方はまさかのセクハラだった。朱乃さんは知っていたのか、それほどの動揺はないみたいだ。
『イッセー、小猫、朱乃、ナギ。聞こえる? 私よ』
リアス先輩の声が通信機から聞こえた。
『朱乃、ナギ。準備はどう?』
『問題ありませんわ』
『そう。なら、例の作戦通りにお願いね!』
リアス先輩はそう言って、通信を切った。
「それじゃあ、兄さんたちが出てきたらお願いしますね。朱乃先輩」
「任せてください」
そう言ってから、すぐに兄さんと小猫ちゃんは外に出てきた。
「いきますわ!!」
朱乃先輩は空に向けて、手を掲げる。
―ドオォォォォォォォォォォォンッ!!―
体育館に向かって巨大な雷が降り注いで、目の前にあった体育館を吹き飛ばす。
「撃破」
朱乃先輩が僕に微笑みながらそう言った。
『ライザー様の「|兵士《ポ
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