第11話
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Side 渚
深夜PM 11:50
僕たちは旧校舎の部室に集まっている。みんなそれぞれリラックスできる方法で待機していた。
「皆さん、準備はおすみになられましたか?」
部室の魔方陣が光ってグレイフィアさんが現れた。グレイフィアさんを確認するとみんなが立ち上がる。
「開始時間になりましたら、魔方陣から戦闘フィールドへ転送されます。そこではどんなに派手なことをしてもかまいません」
なら、思う存分派手にやるとしよう。
「あの、部長」
兄さんが部長に話しかけた。
「何かしら?」
「部長にはもう一人、『僧侶』がいますよね? その人は?」
言われてみれば、そんな人がいたことを思い出す。確か・・・・・・ギャ、ギャスパー?だったかな?
そして、僕と兄さん、アーシアさんを除くメンバーが何とも言えないような顔をした。
「残念だけどもう一人の『僧侶』は参加できないわ。いずれそのことについても話すわね」
彼が出てくるのはもう少し先のはずだから、まあいいだろう。
「今回は両家の皆様もほかの場所から中継で戦闘をご覧になります。さらに魔王ルシファー様も今回の一戦を拝見されております。それを忘れないようにお願いします」
大物が見てるって聞かされて兄さんは少し緊張しているようだ。
「それと、渚様」
「はい。なんですか?」
突然、自分の名前が呼ばれる。話の流れてきに僕に話を振る感じじゃないと思うんだが・・・・・・・。
「これをどうぞ」
そう言って、グレイフィアさんが差し出してきたのは「悪魔の駒」によく似た駒のようなものだった。
「これは?」
「特例のため、急遽作成した人間を一時的に眷属にする『仮の駒』です。与えられた人間は人間と悪魔のハーフのような状態になるので注意してください」
僕は仮の駒を手に取って眺める。人間と悪魔のハーフねぇ・・・・・・。日光がつらくなるのだろうか?
「それに駒の特性はありません。今後は眷属にするかのお試し期間用として使用するものでもあります。ただ・・・・・・」
「ただ・・・・・・なんですか?」
グレイフィアさんは一回言葉を切る。
「その駒はプロトタイプであり、製作には四大魔王の一人であるアジュカ・ベルゼブブ様が直接製作に関わっているのでどんな仕掛けが施されているか・・・・・・」
「はぁ・・・・・・・」
なんかやばいことでもあるのだろうか?
「あの方は隠し要素を仕込むのが好きですから」
・・・・・・ちょっと不安になってきたんですけど。
で
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