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ハイスクールD×D 〜銀白の剣士〜
第10話
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かじゃない。だからこそ負けられないわ。勝たないといけないの」

 部長は自分に言い聞かせるように言った。すごいな・・・・部長は。

「俺はダメです。山に来てから・・・・・てんでダメです」

「イッセーさん?」

「修行して強くなっているような気はします。でも、それ以上にみんなとの差を感じるです。剣の修行では、木場や渚のすごさがわかります。魔力の修行では俺の隣でアーシアはどんどん成長しています。俺にはなにもできなくて・・・・・・・赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)があるから、大丈夫だ! って強がってみたりして・・・・・・」

「兄さん・・・・・・」

「イッセー・・・・・・」

 俺はいつの間にか涙を流していた。みんなに比べて俺は弱すぎるのが悔しくてたまらない。

「どうしよもなく、俺が弱いってことがわかって・・・・・・」

「そんなことはありません!」

 俺の言葉を遮ったのは、アーシアだった。

「イッセーさんは弱くなんかありません! イッセーさんは私を助けてくれました。友達になってくれました! そんなイッセーさんが弱いなんてことありません!」

「その通りよ。あなたは弱くなんかない。とりあえず、今は眠りなさい。明日、あなたに自信をつけさせてあげるわ」

 アーシアが俺に抱き着いてくる。その温もりを感じられただけで今は十分だった。





■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■





翌日

赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)を使いなさい」

 部長が俺にそう言った。この山に入ってから使用を禁止されていた赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)の使用が許可された。

「相手は祐斗でいいわね」

「はい」

 木場が一歩前へでる。

「イッセー、模擬選を開始する前に神器(セイグリット・ギア)を発動しなさい。発動から二分後、戦闘開始よ」

「は、はい」

 言われるがままに赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)を発動させた。以前にどれだけ倍加できるか試したが、せいぜい5分が限界だった。部長曰く、「積載量を越えた」と言うことらしい。倍加に俺自身がついていけなくなったということだ。

「イッセーさん、がんばってください!」

 アーシアの声援が聞こえた。


二分後


「イッセー、ストップよ」

 部長が俺に赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)を止めるように指示してきた。

「いくぞ、赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)!」

Explosion(エクスプロージョン)

 赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)から音声が響くと、今まで感じたことがないような尋常じゃない力が湧いてきた。

「その
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