ALO:フェアリィ・ダンス〜両刃の剣と天駆ける龍〜
偽物の王と偽物の龍
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
鍍金の勇者と、それにつれられた龍の」
キリトは目の前の剣を握ると、ハザードと共に須郷に切りかかった。
*
「……システムコマンド。スレイヴ・システムを破棄。……これでいいだろ、兄さん」
『ありがとう。秋也』
「……あなたのために、俺は生きてきた。あなたに認めてもらうために。……でもそれも今日で終わりだ。俺は『茅場秋也』ではなく、『京崎秋也』として生きていく」
「……茅場…ヒースクリフ」
『久しいな、キリト君』
「……生きていたのか?」
『そうであるともいえるし、そうではないともいえる。私は茅場晶彦という人間の意識の残像だ』
「相変わらず難しいことを言う人だな……。まぁ、一応礼を言っておくよ」
『礼は不要だ。君と私は無償で助け合う間柄でもないだろう?』
「……何をしろと?」
すると、空に金色の光が生まれ、そこから小さな卵のようなものが出現した。
「……これは?」
『それは世界の種子だ。芽吹けば、どういうものなのか解る。その後の判断は君に任せる。消去し、忘れるもよし……しかし、もし君が、あの世界に憎しみ以外の感情を抱いているというのなら………―――――――さて、私は行くよ。いつかまた会おう、キリト君。そして……今までありがとう、秋也。我が弟よ』
そう言って、茅場は消えた。
*
「スレイヴの発生が…止まった!!」
「一気に決めるぞ!!」
全員の武器が、今までで一番激しい、一番神々しいエフェクトライトを帯びる。
聖剣たちは黒いプレイヤーたちを浄化し、その炎をもとの色に戻した。
色鮮やかなエンドフレイムが、金色のエフェクトライトと共に空に輝くこの光景は、後にアルヴヘイムもっとも有名な事件の一つとなる。
これが、アルヴヘイムで《神話》として語られる物語の、全てである。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ