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転生とらぶる
機動戦士ガンダムSEED
0239話
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の時の答え……クルーゼが死ぬ間際に頼んできたテロメアの治療に関する件か。
 さて、どういう答えを出したのやら。
 そんな風に雑談をする俺達だったが、それもやがて一段落してそれぞれの席へと着く。
 終戦協定を決める為の会議という事でオーブ側も配慮したのだろう。円卓とでも言うべき丸いテーブルが用意されており、ウズミ、グレイ、デュランダルがそれぞれの席に着く。ちなみに俺はあくまでも抑止力、いわゆるオブザーバー的存在なので円卓ではなく少し離れた所にある椅子へコーネリアと共に座る。
 全員が座ったのを確認するとウズミが口を開く。

「さて、まずはこの会議に参加してくれた事に対して礼を言わせて貰いましょう。不幸な行き違いから始まった戦争だったが、その戦争を主導してきたお互いの勢力におけるタカ派と呼ばれる存在をそこにいるアクセル君率いるシャドウミラーが対処してくれたおかげでこれ以上の戦争を続ける必要も無くなった。よってその為の終戦条約について話し合う為に集まってもらった訳だ。連合・プラント共にこちらからの草案については既に送らせて貰っていると思うので話し合いを始めたいと思う」
「ウズミ代表、その草案について質問したい事があるのだが」
「何かね? グレイ代表」
「そちらからの要望である賠償金についてだが、具体的にはどのような技術を希望しているのかをお聞きしても?」

 と、そこからは政治家同士の話し合いとなり、シャドウミラー隊という戦闘集団である俺はただその話し合いの行方を黙って見守るだけだった。
 たまにシャドウミラーとしての意見を聞かれる事もあったが、それとてそう頻繁に聞かれた訳では無い。





 そんな会話が続く事数時間。それぞれが自国の利益を最大限にするべく粘り強く交渉を続け、ようやく話も纏まりかけていた。
 基本的には俺が出した草案に沿った内容だが、幾つか変更点もある。
 まず、賠償金に関してはオーブは何も受け取らず、代わりに連合を構成している各国やプラントに対して貿易における関税優遇措置を今後20年に渡り受けられるという事になった。シャドウミラーは資金ではなく技術と資源を貰うという結果になっている。取りあえずデュランダルからNジャマーに関しては実物と設計データの両方を譲渡する確約を取る事が出来た。
 プラントと地球連合の国境線については、後日改めて話し合うという結果で落ち着いた。プラントとしては現在の広大な占領地全てを自分達だけで治めるには人数が足りない為に連合軍側に譲歩した形だ。とは言っても、プラントとしても宇宙への道であるマスドライバーのある地域は渡したくないだろうし、逆に連合としてはビクトリア基地だけではいざという時に不安だろう。後日行われるその辺の話し合いはかなりタフな交渉になるだろう事は簡単に予想出来る。ま
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