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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第七十五話】
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かったんだ?」

「ん?単純な話、一夏と篠ノ之って俺相手の模擬戦全勝してるだろ?そこから見てもお前達二人がまず狙うのは俺だという確率が高いって訳」

「た、確かに…、試合直前に箒にヒルトから先に倒すって俺、言ってたな…」

「これで納得したか?出鼻を挫かれた一夏と篠ノ之を倒すのは訳ないって事だ、これが」


「そうか…戦う時はもっと考えないとダメなんだな」

「……だからって考えすぎても意味はないぞ?最終的にまとめられないなら相手の動きに反応するしかないんだし。後は…面倒でも努力することだな」


――最終的にはこれが終着点だろう。

努力に勝るものはない……ってね。

努力せず、自身を天才何て言ってる人は直ぐに追い抜かれるのが見えてるしな、これが。


「……あ、そうだ。一夏、篠ノ之の所に行ってやれよ?多分落ち込んでるだろうしな」

「ん?あぁ、ならこれから行ってくる。――ヒルトやシャルルはどうするんだ?」

「俺達は対戦表を見たら、観客席にいって試合見てくる」

「そっか。なら俺は箒を探してくるよ」



一夏はそう俺達に言い残し、控え室を後にした――。


「ふふ、何だかんだ言ってやっぱりヒルトって二人を気にかけてるよね?」


――と、唐突にシャルルがそんな事を言い出すので慌てて否定する。


「べ、別に気にかけてる訳じゃないよ。――それよりも、対戦表見よう?美冬と未来、後はラウラがどの辺りに居てるかチェックしないとな」

「そうだね。今モニターは第二試合――じゃなくもう第三試合が始まってるから」

「……早いな、第二試合直ぐに決着したのか」


遠目にあるモニターには、既に他の生徒たちによる試合が始まっていた。


「とりあえず速見表的なの無いかな…セシリア達を探す方が早いかもしれないな。試合に出ないから対戦表持ってそうだし」

「うん。じゃあ観客席に行こう、ヒルト?」


そう言うや、シャルルは俺の腕を取り、自然に腕を組む形に――。


「お、おいおいシャルルっ。今は二人だからいいけど、ここを出たら流石にこれは目立つぞ?」

「あ……そ、そうだよね!?」


パッと離れるシャルルの表情は、少し暗く感じた。


「今のシャルルは男の子なんだから、窮屈かもしれないが部屋まで我慢だぞ?」


そう言いながら頭を撫でてあげると、暗い表情から直ぐに笑顔へと戻るシャルル。

――なでなでされるのが好きなんだろう、俺も人の頭を撫でるの好きだし。

――まあ主に背の低い子にだが。


「じゃあ行くぞ?次の対戦相手は後で調べればいいんだしな」

「うん!」


隣に並んで並走する形でついてくるシャルル。

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