第百話 おお〜、すっげえバトルだな!
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「ぐっ…………タイ……セー……?」
セイラも気づいたように自分を抱えている人物の名を呟く。
タイセーは心配そうに彼女を見つめる。
そして、ゆっくりと舞台の上に立っているミラニに視線を向ける。
「ホンマ凄い使い手になったんやなミラニちゃん……」
タイセーもミラニの成長ぶりに目を疑いたくなる。
悠然(ゆうぜん)と立つミラニは、その視線をセイラ達に向ける。
「『縮地』を使った突進技。確か『斬(ざん)・一閃(いっせん)』って技やったな」
タイセーは思い出すように声を出す。
「うん……あれは距離があるほど威力上がりよるから、離れないようにしてたんやけど……まさか空からやとは思わへんかったわ……」
セイラが痛みに顔を歪めながらも声を発する。
「無事なんかセイラ?」
今までのタイセーではなく、真剣な表情でものを言う。
「は〜むっちゃ疲れたわ。ちょっと休憩させてぇな」
「よっしゃ、ほんじゃ後はやるわ」
タイセーが微笑みながら言う。
このタッグマッチのルールは、降参さえしていなければ、タッチして交代すれば何度でも闘える。
少し体を休め、また闘えるように、ここは交代するのが賢いとセイラは思った。
「頼むわ。一応手は打っといたし、気をつけてな」
「おう!」
ゆっくりとセイラを地に降ろすと、舞台に上がる。
ミラニとタイセーは互いに視線を合わせる。
「仇は取らしてもらうでミラニちゃん?」
「ああ、こちらも負けるつもりはないぞタイセー」
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