TURN70 ドクツ軍の崩壊その二
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「その戦術もまた」
「見事ですか」
「はい、お見事です」
エルミーはまた秋山にこの言葉を出した。
「よくぞここまで果たされました」
「私も長官の戦略や戦術には驚いています」
「奇抜ですね。そしてそれでいて」
「理に適っています」
「確かに魚やパンダさん達を使われることは奇抜です」
「しかしそれは日本帝国軍を支えました」
パンダ達は今も現役で働いているが流石に魚達は現役を退き水族館に戻っている、そして今は第六世代の艦艇が量産され配備されていっている。
「大きな力でした」
「その戦力が序盤の快進撃に至りました」
「魚は癖が強いですが確かに戦力として大きいです」
「その通りですね」
「それを使われた長官の慧眼です」
秋山は何だかんだで東郷を敬愛している。実は人間的にもそうなのだ。
「ここまで至れたのも全てあの方のお陰です」
「日本は素晴らしい名将を擁していますね」
「そう思います。それでなのですが」
「これからですね」
「そうです。まだ戦いは続きます」
今度はアステカだった。この国の動きが今太平洋軍では注視されている。
「提督にはこれからもお願いします」
「わかっています」
今はレーティア、そしてドクツのことは忘れて頷く。暗澹たるものを感じずにはいられなかったがそれでも今は忘れるしかなかった。
北アフリカにエイリスの大軍が来た、ロンメルはまずその数を聞いた。
「二十個艦隊ですか」
「はい、それだけです」
「多いという規模じゃないな」
ロンメルは部下から聞いたエイリス軍の規模を聞いて述べた。
「イタリン軍は十個艦隊いるが」
「ですが」
「わかっている。今からイタリア君達に話そう」
ロンメルは早速旗艦のモニターを開いてイタリアとロマーノに対して言った。
「君達はすぐにナポリまで撤退してくれ」
「うん、そうするよ」
元々そのつもりだったイタリアは明るい笑顔でロンメルに応えた。
「エイリス軍強過ぎるよ。何であんなに怖いんだよ」
「後詰はこちらで受け持たせてもらう」
ロンメルはそのイタリアを安心させる為に微笑んでこうも告げた。
「君達は即座に撤退してくれ」
「じゃあロンメルさん達は」
「ナポリでパスタの用意をしてくれるかい?」
ここでも微笑んで言うロンメルだった。
「ワインとね」
「うん、じゃあ待ってるよ」
イタリアもロンメルの心に気付いて答えた。
「プロイセン達の分もだね」
「おうよ、ナポリで無事を祝って乾杯だぜ」
「イタちゃん達の手料理楽しみにしてるよ」
ここでプロイセン兄妹が笑顔でモニターに出て来てイタリアに告げた。
「じゃあイタちゃん達はな」
「ナポリでパスタとワインの用意だよ」
「ピザも作るからね」
イタリアはパスタだけではな
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