暁 〜小説投稿サイト〜
【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第七幕 「専用機は伊達じゃない」
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すぎてエネルギーの無駄撃ちを抑えるためか、セシリアは暫く撃ってから次の射撃に入る時に少し間を開ける。その間を利用して――ダンッ!!と力いっぱい地面を踏みしめて飛び上がる。無理な姿勢変更に軽く機体が軋むが、PIC(パッシブイナーシャルキャンセラー)がうまく処理してくれたようだ。踏込の瞬間は動きが止まるため少々賭けに近い所もあったが何とか成功。セシリアも初めて少し驚いた表情を見せる。
「・・・この短期間で射撃の癖を掴んできましたか!」
「驚くのはまだ早いッ!!」
跳び上がると同時にスラスター内にエネルギーを取り込み、圧縮。あちらがリズムを崩されているその隙に――
「いっけぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
瞬時加速、発動。白式の全スラスターが一斉に咆哮し、爆発的な加速を生み出す。加速しながらタイミングを計る。
―――まだ。
刹那の時間を自身の集中力で極限まで引き延ばす。
―――もう少し。
0,01秒にも満たない、自分の間合いとセシリアの位置が重なる瞬間を見極める。
―――そこだ!
「あらあら、やはり勉強不足が祟ったようですわね」
「――なに!?ぐあぁぁぁ!!?」
完全な意識外の方向から2筋のレーザーが飛来し、俺の加速を完全に殺した。
一体何が――と考える前に急いでセシリアから距離を取る。先ほどまで自分が居た空間にライフルから放たれたものとは明らかに違うレーザーが通り抜ける。
「そうか、第3世代兵器・・・!!何時の間に展開を・・・!?」
「おや、一応知識はあるのですね。しかし・・・私がコレを起動させた以上、もうあなたに休憩は許されなくてよ?」
「クソッ!あと少しって所で・・・」
一夏の目に映った物・・・それはまるで従者のようにセシリアに従う4つのしもべ、連合王国が技術の粋を集めて開発した分離式無線高速機動兵装“ブルー・ティアーズ”の姿だった。
= = =
「これは・・・マズイな」
「マズイですねぇ」
「あ、このコーヒーオイシイ。いい豆使ってますねぇ・・・」
「・・・佐藤は本当にここへ何をしに来たんだ?」
上から順に箒、山田、佐藤さん、千冬である。
「ライフルだけでもあれだけの立ち回りを見せたというのにBT兵器まで使うとなると・・・」
「織斑君に勝ち目はないね」
「無いな」
「無いですねぇ。入試でも凄く強かったですし」
『みなさんちょっと薄情すぎやしませんか!?』
「「「そんなこと言ったって(言っても)・・・なぁ(ねぇ)?」」」
ピットにいたユウから批難の通信が入る。ちなみに彼は既に準備万端である。
チカさんは先ほど用事があるからとピットを出て行ってしまったためいない。
親友のピンチにそろってあきらめムードの女性陣だが
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