第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第3話:悲しい現実
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になるシンシア。
「目が覚めたら、巻き込んでしまった無関係なリューノちゃんを連れ、この村を離れなさい……貴方が彼女を守らなきゃダメなんだからね! ……大好きだよシン」
そう言って、この隠し部屋を閉じ魔物達の下へ出て行くシンシアと父さん。
彼女は俺の姿で魔物の前に出て、俺の代わりに殺され安心させる気だろう。
そんな事ダメだ! 俺はシンシアを助けなきゃならないんだ!!
勇者とか世界の平和とか、そんな事どうでも良いんだ……大好きなシンシアを守らなきゃ……
ぶ厚い地下室の壁から、外の音が聞こえてくる。
『お前が勇者シンか?』
『そうだ……私が天空の勇者シン! お前等魔族などこの場で滅ぼしてくれる!』
『ふん! 活きが良いボウズだな……良いだろう、魔族の王デスピサロ様が直々に殺してくれよう!』
違う……それは俺じゃない!
俺の大好きなシンシアなんだ……手を出さないでくれ……
俺は祈った……
心の底から祈った……
だが、その祈りは通じることなく、俺の意識を奪って行くだけ……
目が覚めた時、全てが夢で……父さんも母さんも、シンシアも村のみんなも……全員が無事であればどんなに良いか……
無力な自分が憎いよ……
シンSIDE END
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