第二十四章 過大評価の代償
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一人相手だけど、構ってくれよな」
魔力を戦闘の為に開放する。
●
ヴィータがミウラ・ケイタの元に辿り着いた時に見たものは、傷ついて倒れている人型の蟲と、謎の赤いリインのような奴が、バインドで捕まって泣いているのと、紫の長髪の女の子がうつ伏せに倒れて、今まさにバインドで捕まる所であった。
容赦ねぇな。
総合ランクは、隊長格や副隊長格に劣るが誰よりも、強いと思う。
敵に対する容赦の無さで言えば、シグナムや私よりもケイタは冷酷だ。
新人を撤退させたのは任務の目的の為でもあるが、この姿を見せるのにはまだ早いと判断したんだろう。
蟲の返り血か、指先にはべっとりと粘着性の水が染み付いていた。
「ヴィータか。ここは任せる。敵の狙いはレリックだろうが、あのエリオが見つけた少女が狙われる可能性もある。ヘリにはシャマルしかいねーからな」
「ああ……。ここは私に任せて、シャマルの方へ行ってくれ」
声色は普段通りだが、無表情であった。
「ルールー……。アイツ……、何なんだよ! バインドも、砲撃も、移動スピードも大したことないのに、どうしてあんなに、強いんだよ!」
アギトという貼紙を額に貼られた赤い奴が悲鳴に近い叫びを私に浴びせた。
くっ……。
人型の蟲を見ると、やはり額にハエと書かれた貼紙が貼られていた。
ぷっ……。
まさかと思い、紫の長髪の少女を起こしてみると、
「くそっ! ちくしょう! ククク……」
肉と書かれた貼紙がおでこに貼られていた。
私がキン肉マンにハマっているって知っててやったな。アイツ。
返り血と思ったのは、ノリかよ!
くだらないイタズラをしやがって……。
こりゃ新人には見せられないな。
「何なんだよ。アイツ。変なイタズラしやがって! 私達が、間抜けじゃんか!」
アギトの貼紙が叫んだ。
●
「ヘリを落とすとしたら、ヘリに何か仕掛けるか、狙撃だと思ったよ。遠距離砲撃するつもりだろ? その物騒なもんで」
「うっそぉ〜」
「マジで?!」
驚き振り返る二人。同時にバインドで拘束する。
メガネの女の子と、ロングヘアーを後ろで縛って大きな砲撃武器らしきものを持つ女の子。
バレるはずないと思ってたんだろう。
その存在を探しだすのが、俺だ。
背後からの気配に気付かなかったのは、バレるはずないと思ったのと、狙撃しようとしていたからだろう。
「君達二人を殺人未遂で逮捕する」
「あら〜、拘束プレイがお好み? だったら私と相性イイわよ〜? もっとキツメがイイなぁ〜」
「私は顔射というものを体験してみたいです」
……。
最近疲れてるんだな。
なのはとの愛し合いが激しいからきっと寝不足なんだろう。
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イタズラと不敗。
心を折る簡単なお仕
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