暁 〜小説投稿サイト〜
トーゴの異世界無双
第九十九話 ミラニとシャオニの連携は大丈夫か?
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「ん? ああ、タイセーのこと?」
「いや、この試合のパートナーだ」
「うん、せやからタイセーのことやろ?」
「…………もしかして、クジでも一緒になったのか?」
「そ、残念やけどな」


 呆れるように言う彼女を見てミラニは苦笑する。


「相変わらず君達の繋がりは深いな」
「セイラは不快なんやけどね」
「ふふ、その物言い懐かしいな」


 ミラニは懐かしさに微笑して言葉を出した。


「それでは、そのタイセーはどこだ?」
「さあ? 用を足してくるとか言ってたし、そのうち来るんちゃう?」
「そんな適当な……」
「あ、ほら来たで」


 セイラの言った通り、舞台に向かって来る人物がいる。
 その人物はミラニ達の所まで来ると、何食わぬ顔でこう言う。


「ごめんセイちゃん、途中で小腹すいたから飯食ってた」
「はあ? アンタ、用足しとか言ってへんかったっけ?」


 怒ったように顔を歪め言葉をぶつける。


「いや……まあ、そんなんやけど、その、まあ……」
「謝って」
「え?」
「謝って」
「…………ごめんなさい」


 それからしばらく説教が続いている。
 その二人のやり取りを見ていたミラニは、あまりの懐かしさに自然と笑みを零(こぼ)す。
 この二人はいつもこうだと、呆れながらも何だか変わらない二人を見て嬉しく思う。
 すると今まで蚊帳(かや)の外だったシャオニが、ミラニに近づき声を掛ける。


「ねえ団長ちゃん、あの人達と知り合いみたいだけどぉ、どんな関係?」
「貴様などに教えるものか」


 平然とした態度で物を言う。


「も〜何でそゆこと言うの?」


 口を尖らせたシャオニは文句を言う。


「貴様、クィルさまにしたことを忘れたのか?」


 そう、彼女と初めて会った時、彼女は闘悟達に攻撃をしてきた。
 その時は闘悟とミラニがいたので、クィルに被害は及ばなかったが、もし彼女の攻撃を防げていなかったら、クィルにも届いていたのは間違い無かった。


「本来なら首をはねられる行為だ。それをクィル様の寛大(かんだい)な御心(おこころ)で許容されていることを理解するのだな」
「む〜だから、あれはキミ達の実力を見たかっただけなんだってぇ!」
「それでも貴様が王族を危険に晒(さら)したのは事実だ」


 ミラニはかたくなにシャオニを否定する。
 しばらくそんなミラニを見つめていた彼女は、何かを思いついたように目を光らせる。


「…………ホントにそれだけ?」
「は?」
「もしかしてぇ…………私がトーゴちゃんにちゅ〜しちゃったこと気にしてるとか?」
「な、なななな何を言っている!?」


 ミラニの狼狽(う
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ