暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダムSEED
0238話
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 PS装甲の採用自体は全く問題無く行われたのだが、そこにT-LINKシステムの基礎機能を持つコンピュータチップを金属粒子レベルで鋳込むというのに難航している。さすがにイングラムがホワイトスターに残した念動力やT-LINKシステムのデータがあっても、そこまでフォローはしてくれていなかったらしい。

「アイディアを出した俺が言うのもなんだが、そうすぐにT-LINKフレームが出来るとは思ってないさ。いくらレモン率いる技術班が優秀だとしても……な」

 ちなみに、T-LINKシステムを鋳込んだ物に関してはサイコフレームを参考にしたという理由もあり、T-LINKフレームと呼称する事になった。もちろん命名したのは俺だが。
 そんな会話をしつつ街中へとエアカーで入っていくと、終戦会議の為に連合軍やプラントから要人が来訪するという事もあり、さすがに警備が厳しく至る所で検問をしている。軍用犬を連れた軍人の姿も垣間見えた。
 幸いこのエレカには外交特権としてのナンバープレートが付けられているので特に止められもせずに行政府へと辿り着く。関係者用の入り口から中へ入ると、ウズミがオーブの政治家達を率いて出迎えに出て来ていた。

「わざわざ足を運ばせてしまって済まない」
「何、今日の会議でようやく終戦の為の条件が揃うんだ。問題無……い?」

 最後まで言い切る事が出来なかったのは、その人物が視界に入ったからだ。ウズミの後ろに控えているその人物、すなわちカガリ・ユラ・アスハその人だ。いつものラフな格好ではなく、かと言って以前アラスカへと辿り着く前にオーブに立ち寄った時のようなドレス姿でも無く、スーツ姿をしている。そしてその横には恐らく護衛なのだろう、サングラスをしたアスランの姿もある。

「……何だよ」

 俺が見ているのに気が付いたのか、憮然とした表情で話し掛けてきた。

「……ウズミ代表?」
「何、カガリが政治の勉強をしたいと言い出してな。現在は私の秘書のような仕事をして貰っている」
「コーネリアさん、今日はアクセルの付き添いですか?」

 俺とウズミが話していると、カガリもまたコーネリアへと声を掛けている。姫と皇女と名前の違いはあれど、似たような立場だからだろう。カガリはどこかコーネリアに憧れのような感情を抱いている節がある。コーネリアにしてみれば何故自分がそこまで好かれているのか分からないので多少困惑しているようだが。
 カガリにとっては、自分と同じような立場でありながら戦闘に政治にと能力を発揮出来るコーネリアは理想なのだろう。

「それより連合軍とプラントからは?」

 積極的に話し掛けるカガリと、そのカガリに戸惑いながらも返事をするコーネリア。アスランはカガリの近くでそんな2人の様子を苦笑しながら見ている。そんな状態
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