鹿島女子学園
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見しました。」
もう見つけちゃったの。
と言うか梨華さんは囮をしているのですよね。
なのになんこんなに早くに私たちが敵と遭遇しているのでしょうか?
まあいいけど。
「みほたちはどうするつもりみたいなのかな。」
私はすぐに無線で聞こうと考えて無線機にてを伸ばした。
私の予想だと全車による一斉攻撃なんだけど。
『武部さん?そっちはどうするつもりなの?』
私の質問にたいして返ってきたのは予想通やりのものだった。
『右側の戦車に向かって一斉砲撃を仕掛けます。』
『教えてくれてありがとう。』
それじゃあこっちは逆側の戦車を狙うとしますか。
ドォーン。
へぇ?
「どうしたの?」
私は慌てていた。
まさか私たちが撃墜されるなんて思っていなかったから。
『大洗女子学園。二両走行不能。』
私たち以外にも撃墜された人がいたみたい。
後は頼んだよ。
梨華、みほ。
「みほりん。レオポンとはやの戦車が行動不能だよ。」
不味いかも。
「武部さんは行動不能になった戦車で怪我人がいないか確認して。」
「大丈夫だって。」
「良かった。でも後三両もいると作戦がたてにくいよ。」
どうしよっかな?
『鹿島女子学園。1輌走行不能。』
えっ。
「西住殿。まだ大狩殿たちが残っています。」
そうだった。
すっかり親友のことを忘れていたよ。
「みほりん。りかりんがこっちに向かってきているよ。」
梨華は相手の後に回り込むからそのうちに1輌撃破しないと。
「華さん。さっきと同じ戦車を狙って撃ってください。」
「はい。」
華さんが微調整をしてから引き金を引いた。
華さんが撃った砲弾は綺麗に相手戦車まで飛んでいった。
ドォーン。
今日で一番大きな爆発音に聞こえた。
「やりました。」
すると隣からドォーン。
と大きな音がたった。
『鹿島女子学園。大洗女子学園。1輌走行不能。』
「おい。相手が逃げていくぞ。」
私はすぐに砲塔から身体を出して確認をした。
すると角を曲がっていく姿が見えた。
私は安心して中に戻った。
「追うか?」
「ううん。大丈夫。もう終わるはずだから。」
みほ以外の誰もが分かっていないようだった。
ドォーン。
『最後の1輌を撃破しました。』
裕香さんからの報告の直後に未来君による勝利宣言が告げられた。
「一同。礼。」
「「「ありがとうございました。」」」
私たちは一位で予選を通過した。
まだまだ練習しなければいけないけど今はみんなで予選トーナメント優勝を喜びあいたい。
それが今の気持ちだから。
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