第二十四話「祝☆入団!」
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「だといいがな。しかし、そうか……君が直々に指導していたのなら少しは楽しめそうだ」
そう言って不敵な笑みを浮かべる。その隣でアーサー君が顔を上げた。
「そうだレイ君。よければ、レイ君も禍の団に入りませんか?」
「んぅ?」
三星堂のカステラを食べていると、唐突にそんなことを言ってきた。
「いいですね! 私はもちろん歓迎です!」
「俺も異論はない」
「レイ、入る」
他の三人も賛成なのかうんうん頷いている。僕はフォークを口に咥えたまま思考を走らせた。
「んー、オーちゃんってヴァーリくんといつも一緒に行動しているの?」
「いや、オーフィスと俺たちは普段から別行動だ」
「うーむ……………………まあ、いっか。んじゃあ、いくつか条件があるんだけどそれ呑んでくれたら入ってもいいよ」
考えるのが面倒になったとは言わない、決して。
「その条件とは?」
アーサー君の問いに一つ頷き答える。
「えっとねー、条件は三つ。一つ目は“単独行動を認める”こと。基本的に僕、単独で行動するから、まあ独立していると思って。二つ目は“誰からの指図も受けない”こと。協力なら場合によって受けるかもだけどね。んで、三つ目が“気に入らない相手なら例え同じ組織の人が相手でも遠慮しない”。だから、それでどっかの派閥潰しちゃってもゴメンね?」
これでどやっ、と胸を張るとヴァーリくんは難しい顔で考え込んだ。
「ということは、レイ君はどこのチームにも属さず独立した行動を取るということだな?」
「そだよー。オーちゃんがいないなら一緒に居るつもりはないもん」
僕がそう言うとヴァーリ君はしばし黙考するが、やがて首を縦に振った。
「……いいだろう。その案を呑もう」
「おー、じゃあ、これからよろしくね」
ヴァーリくんと握手する。その隣でルフェイちゃんが悲しそうに眉をハの字にしていた。
「レイさん一緒じゃないんですか? うぅ、残念です……」
「にはは……、まあ今度また会うかもしれないから。ゴメンね?」
しょぼんと肩を落とすルフェイちゃんの頭をいい子いい子する。ついでにオーちゃんの頭もいい子いい子してから一旦家に戻ることにした。
† † †
家に帰ってきた時には時刻はすでに深夜の零時を過ぎていた。
これは怒られるかな、と思いながらそーっと玄関の扉を開けて、気配を殺しながらリビングに向かう。
テーブルには両手を枕に伏す
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