第二十四話「祝☆入団!」
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ィスより強いと聞いた時点でこうなることは目に見えていましたね」
「ほんと凄いですねー! 見た目はこんなに愛らしいのにオーフィスさまより強いなんて凄すぎです!」
「外見で判断した俺の落ち度だな。オーフィス同様に底が見えない」
「当然。レイ、我より強い」
あの後、オーちゃんの家に戻った僕らはヴァーリくんの傷を治してリビングで談笑し合った。その際にオーちゃんも分からないという『禍の団』というものを教えてもらった。
――どうやらテロリストの集団のようです。
でもでも、ただのテロリストじゃないようで、一言で『禍の団』と言っても、その中で色々な派閥があるようだ。その派閥によってそれぞれ掲げている目的が違うのだと。面倒だね。
その派閥というのが、ヴァーリがリーダの『ヴァーリチーム』。これはチームであって派閥ではないのではと思うのだが、派閥らしい。よくわかんないね。六人で構成されているのだと。
続いて英雄派。歴史上で名を遺した英雄の子孫や神滅具の所有者などで構成されているらしい。リーダは三国志にも出てきた曹操の子孫なのだと。あのグルグルチビの子孫か、会ってみたいようなみたくないような。というか、曹操の名前って襲名だっけ?
そして最後が旧魔王派。かつて冥界で四大魔王だった旧魔王の血族やその一党で構成されているみたい。自らを“真なる魔王の血族”と自称して現在の四大魔王を“偽りの存在”と呼んで嫌っているらしい。ぶっちゃけどうでもいい。
この旧魔王派というのが『禍の団』で最大の派閥で、次に英雄派と来るみたい。ちなみに英雄派はみんな“人間至上主義”らしく人外を殲滅することを目的としているらしい。ヴァーリチームは、強者を求めたり遺跡を調査したりと世界中を旅しているのだと。グレートレッドを倒して『真なる白龍神皇』というのになるのが目的みたい。だからオーちゃんと互いに協力し合っているんだね、わかります。
「ところで、レイから見て今代の赤龍帝は強いか?」
「んー、弱いね」
ヴァーリくんの質問に正直に答える。魔力や身体能力が高いわけでもなく、格闘技を習っているわけでもないし、何か才能に恵まれているわけでもないからね。――ああ、でも一つだけ才能があったかな?
「そうなのか? なんだ、今代の赤龍帝はハズレか……」
がっかりした様子のヴァーリくん。あー、キミって戦うのが好きだって言ってたもんね。
「まあ、大丈夫だと思うよ。一時期は僕が鍛えていたわけだし。それに、イッセーは面白いもの」
「面白い?」
「うん、面白い。今まで見てきた中で一番の面白さだよ。多分、ヴァーリくんも気に入るんじゃないかな?」
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