第二十四話「祝☆入団!」
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て感激です!」
「そうですか、それはそれは……。――初めまして、私はアーサー・ペンドラゴン。ルフェイの兄です。どうぞお見知りおきを」
笑顔とともに差し出してきた手を握る。握手は友好の証だからね。
「姫咲レイだよ。いつもオーちゃんがお世話になってます。今日はオーちゃんがいるという禍の団っていうのを見に来たんだ」
「なるほど、私は歓迎しますよ。ヴァーリはどうですか?」
「俺も構わない、が一つだけ条件がある」
ヴァーリというらしい男の人の言葉に首を傾げる。ヴァーリくんは爛々と目を輝かせて口角を吊り上げた。
「俺と戦うことだ。オーフィスすら上回るというその力、見てみたい」
あからさまに殺気を垂れ流すヴァ―リくんにアーサーくんが仕方がないな、という風に首を振った。
「すみませんね、姫咲さん。ヴァーリは戦闘狂でして、強い人には目が無いのですよ」
「レイでいいよ。んー、まあ別に戦ってもいいけど、あまり意味がないよ?」
僕の言葉にヴァーリくんが獰猛な笑みを浮かべた。
「ほう、意味がないとは心強いな。是非、ご教授願いたいものだ」
「まあ、ヴァーリくんがいいならいいけどね。じゃあ、早速やろうか?」
指を鳴らすと僕らの姿がその場から掻き消える。跳んだ先は何時ぞやの模擬戦で使った山の中の開けた空間。アーサーくんたちが驚いた顔で周囲を見回していた。
「これは、転移魔法陣なしでの転移ですか。それも発動時間が一切ないとは……」
「はー、レイさんって凄いんですねぇ」
ヴァーリくんは一刻もはやく戦いたいようで体をウズウズさせていた。
「ここなら思いっきりやっても大丈夫だよ」
「ありがたい。ではどれほどのものか、見せてもらうぞ!」
禁手化、という言葉とともにヴァーリくんの身体が光に包まれると、全身を白銀の鎧に包んだ姿で現れた。
日本の鎧ではなく、プレートアーマーのような西洋の鎧だ。顔もフルフェイスで隠れており、身体の各所には宝玉が填めてある。
「おー! もしかして、それって神器? なんかイッセーの『赤龍帝の籠手』と似たような気配を感じるんだけど」
「ほう、君は今代の赤龍帝と知り合いなのか。俺は赤龍帝の対となる存在、相反する白――白龍皇だ」
「ふーん。その割りにはなんか姿が厳ついね」
「これは禁手化。神器の力を高め、ある領域に至った者だけが発揮する力だ。そろそろお喋りもここまでにしよう。さあ、【絶対強者】とまで謳われたその力、見せてくれ!」
「なにそれ、初耳なんだけど」
ヴァーリくんは背中の小さな突起から魔力を放
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