機動戦士ガンダムSEED
0237話
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ダメージが蓄積していく結果となる。
「その辺の問題は解決出来ると思うわ」
だが、俺のその疑問にレモンは自信満々に言い切った。
「随分と自信ありげだがT-LINKシステムよりも機体追従性の高い操縦方法があるのか?」
「いえ、ないわね。新機体でも操縦系統に関してはT-LINKシステムを採用する予定よ」
「でも、レモン……グロウセイヴァーで使われていたのもT-LINKシステムという装置なんでしょう? それだと結局変わらないんじゃないの?」
マリューの言葉ももっともだ。俺の隣でコーネリアも同感だと言わんばかりに頷いている。
だが、そんな俺達を見ながらレモンはその口元に不敵な笑みを浮かべていた。
「グロウセイヴァーを造ってからどのくらい経っていると思っているの? アクセル、思い出して。グロウセイヴァーを完成させてから私達が得て来た技術の数々を」
「……なるほど」
グロウセイヴァーを造り上げたのが、俺やレモンが生まれた世界。そこからシャドウミラーが辿ってきた道程を考えると、アースクレイドル、ATX計画、インスペクター、ホワイトスター、ギアスの世界、SEEDの世界と色々な勢力から技術を吸収してきたのだ。確かにそう考えた場合、グロウセイヴァー製造時に比べるとレモンを始めとした技術班の持つ技術力は当時とは比べものにならない程飛躍しているだろう。
「特に、このホワイトスターを手に入れられたのは大きかったわ。その時にまだいなかったコーネリアやマリューは知らないと思うけど、このホワイトスターを使っていたエアロゲイターはかなり念動力に興味を持っていたらしいのよ。念動力やT-LINKシステムに関するデータが私の使っている研究室に豊富に残されていたわ」
「そうか!」
レモンの話を聞いて理解する。このホワイトスターを使っていたエアロゲイター……と言うか、イングラムはどういう手段を使ってかは分からないが特脳研で被験体とされていた人物を洗脳し、エアロゲイターとして活動させていた。つまり、その関係でより詳細なT-LINKシステムや念動力のデータがこのホワイトスターに残っていたのだろう。
元々、俺があちらの世界の特脳研から奪ってきたデータだけでT-LINKシステムを独自に再現して見せたレモンだ。念動力の専門家ともいえるイングラムが残したデータがあれば、それは確かに技術的ブレイクスルーの1つや2つは起きるだろう。
「私にはよく分からない話だが、ようはグロウセイヴァーに使っているT-LINKシステムよりも高性能な物を製造可能、という認識でいいのか?」
「そうね、その認識でいいと思うわ。……レモン、後でそのデータを私にも見せて貰えるかしら?」
「構わないけどマリューは念動力に関しては基礎知識が無いでしょう? 後で念動力やT
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