第1章
旧校舎のディアボロス
第9話 イッセーの野望と明日夏の実力
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歳、姉貴は八歳の時らしい」
「……俺、全く気付かなかったよ……」
「……内緒にしてたし、言ったところで、お前を混乱させるだけだからな」
「……たしかに……」
「……それに、姉貴はかなりノリノリでやり始めてたしな……」
「え、そうなのか!?」
「……ああ……」
「……あははぁ……」
千秋も苦笑いしていた。
「しかし、お前もあっさりと自分の事を受け入れたよな」
「そりゃ、野望を果たせると思えばな」
「やれやれ」
「………」
「どうした、千秋?」
「な、なんでもない!?」
「ん、そうか」
こっちもやれやれだな。
そんな他愛のない話をしながら俺達は家に向かって歩く。
「ッ、悪い、ちょっとコンビニで買う物があるから先に帰っててくれ」
「ああ、分かった」
「うん」
そのまま二人は帰っていった。
「さてと……出てきたらどうだ?」
俺がそう言うと、神父の格好をした男が五人出てきた。
「……気付いていたか?」
ま、殺意がダダ漏れだったからな。千秋も気付いていたが、俺一人でも十分だったし、イッセーを巻き込むのもアレなので、お互いに目配せしてイッセーと一緒に行かせた。
「『はぐれ悪魔祓い』か?」
間違いないだろう。普通の『悪魔祓い』なら、不用意に部長の領域に入ったりしないだろうからな。
「だまれ!悪魔に魂を売った者め!我々を堕天使に魂を売った者と一緒にするな!」
なるほど、悪魔や堕天使を徹底的に敵視しているタイプか。
こういう奴はヘタをすれば、その思想から罪も無い一般人にすら手に掛けようとする。悪魔と関わっている俺達を狙うのも当たり前か。
「やれやれ、まあ良い…………さっさと来いよ」
そう言うと、神父達は拳銃を撃ってきた。銃声がしない『悪魔祓い』専用の拳銃だが、俺はその銃弾を難無く避ける。
「「「「「なにっ!?」」」」」
避けられた事に神父達が驚愕する。銃声がしなくても、目線や銃口で弾筋がある程度読める。手練れなら造作も無い事だ。
俺は驚愕している神父の一人に一気に近付き、足を思いっきり踏み込んで一撃を与える。
「冲捶!」
ドンッ!
「がっ!?」
俺が放ったのは、八極拳の一撃。くらった神父は嫌な音を立てて吹き飛んでいく。
八極拳は本来は普通の中国武術だが、俺のは強化の術で身体能力を強化してる為、その威力は並々ならぬ物になっている。生身の人間相手なら当たり所によっては一撃で命を奪える。
実際、今の一撃で吹っ飛んだ神父はピクリとも動かなくなっていた。
「「「「っ!?」」」」
他の神父がさらに驚愕して呆気に取られている隙に、
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