第二話
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「始める前からそんな覚悟は無意味ですね」
少女は軽く溜息をつくと、再び兵士を睨みつけた。
「わかりました。では、取材させていただくとしましょうか」
「何を言って……」
「では! 幻想郷の伝統ブン屋……射名丸文の速さについてこれますか!!」
そういった瞬間、少女の姿は見えなくなった。
数分後
「総員配置につけ! ゲートを開けろ!」
警報によって集まった兵士は次々と配置についていく。それと同時に、重たい扉が音をたてながら開き始めていた。
「警戒を怠るな! 何があるかわから……!?」
警戒していた兵士達にの目に飛び込んできたのは、倒れた4人の兵士とその近くに立つ一人の少女だった。
「遅かったですね〜次の取材対象がいなくて困ってたんですよ」
「そっ……総員一斉掃射!!」
少女の話を聞かずに、兵士達は攻撃を始める。だが、少女はそれを避けようとはしなかった。
「これは……避けなくてもいいですね」
「何言ってんのよ文!」
そうつぶやいた少女の前に別の少女が飛び込んできた。
「避けないと殺されるでしょ!」
そういいながら目の前に二枚の札を配置する。同時に半透明の壁が目の前に現れた。
「壁? いや……結界か!!」
一人の兵士がそう叫んだ瞬間、弾丸は結界にぶつかり始めた。
「いや〜霊夢さんが来てくれたんですから、避けなくてもいいでしょうに」
「はあ……何言ってんのよ」
霊夢は少しあきれているようだった。
そうこうしていると、急に革命軍の攻撃が弱くなってきた。大半の兵士がリロードを始めたのだろう。
その状況を見て、少し後方にいた吸血鬼の少女が不適な笑みを浮かべた。
「リロードを終えたら再度掃射を……!! 総員退避!!」
「えっ……うわあああ!?」
轟音とともに、一本の槍のようなものが兵士達に突っ込んできた。
「この攻撃は……」
「くっくっくっ……無様だねぇ」
吸血鬼の少女は、逃げ腰状態の兵士達を見てそう呟いた。
「ただの外来人のくせに……私に歯向かおうなんて……なんて馬鹿なのかしら」
「ぐっ……まだくるのか!」
士気が低下し始めていた兵士達の前に、次々と少女達が現れる。
長い夜の戦いが、ゆっくと始まろうとしていた。
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