第二話
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
」
「ありがとうございます」
「頼むぞ」
「はい」
男はそのまま敬礼すると、その場を後にした。
「さて……決着をつけようか……里中俊司」
数分後 革命軍地上本拠地周辺
「タイミングはどうするんだ?」
「戦闘が始まってから少したってからね」
「こっちはいつ始めてもいいの?」
「かまわないわ」
俊司達は本拠地から少し離れた場所で最終確認を行っていた。
「じゃあ、囮班は正面から突撃して頂戴。こっちはしばらくここで待機で」
「了解」
「じゃあ行ってくるわね〜」
8人は言われたとおり、本拠地のゲートに向けて行動を始めた。
革命軍本拠地 正面ゲート
捕虜の脱出があって以来、夜間の見張りは強化されつつあった。より厳重になったことと、兵士の疲労を考えてローテーションの間隔を調整していた。また、女性兵士も警備を行うようになっていた。
正面のゲートでは二人待機していた。そこから外周を等間隔で兵士が見張りをしている。付近には警報ブザーのスイッチが完備されていた。
「……」
「おい、交代だ」
見張りをしていた兵士達に、別の二人の兵士が声をかけた。兵士は現状を軽く報告するとその場を跡にしようとする。
(4人ですか……)
付近の木の陰から、一人の天狗娘が見ているにもかかわらず……
「夜分遅くに失礼しま〜っす」
「!?」
交代しようとしていた兵士達の前に、軽く笑みを浮かべた少女が現れた。
「そんなに硬くならないでくださいよ! 今回は取材させていただきたくってここに参りましたので」
「ぐっ……敵襲だ!」
兵士は少女の話を聞かずにブザーのスイッチを入れた。耳が痛くなりそうなほど大きい音が、付近に流れ始める。
少女はそれを聞いて若干溜息をついていた。
「はあ……まったく、人の話を聞かないんですから」
「とぼけるな!」
頭を抱える少女に、4人の兵士は淡々と銃口を向けた。
「おお、怖い怖い」
「何が目的だ!」
「だから取材に赴いたまでと」
「本当のことを言え! さもないと撃つ!」
「……」
撃つと言われた瞬間、少女は思いっきり兵士達を睨みつけた。兵士たちは一瞬身震いをしていたが、それに臆することなく再び照準を合わせた。
「そんな武器とあなた達の技量で……幻想郷最速である私を撃ち落とせると?」
「ぐっ……」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ