ゼンキホウコクセヨ・・・
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「アステロイドベルトだ!みんな注意しろ!」
「オレハダイジョブダヨ〜ケロケロ」
しばらくいくと、敵を倒すのが面倒くさくなった。大きい隕石でもこわすか・・・
ところが隕石は壊れない。
「そりゃあ、そうだよな。」
でも撃つ。すると、
「ピヨ」
鳥!?どうしてこんな宇宙に!?
「うわああああ」
その頃・・・
「ねえ・・・変だよね?だってあんなところでフォックスがいなくなるわけないよ!だよね!ペッピー!」
「全く・・・ここ数年フォックスの事ばっかり・・・ もう、フォックスはいないんだぞ。・・・ワシだって悲しい。でも、フォックスは戻ってこない」
「オレだって・・・本当はフォックスに会いたいのに・・・くぅ・・・」
その時のみんなは何か違ったんだ。
いつもはこんなに泣かないのに。
オイラ、つられて涙が・・・
ん・・・・
ここは・・・?
なんだ、ここ・・・
いつもの世界とは違う・・・
夢のような、そんな感じだ・・・
いま俺は違う世界にいるのか?
とにかく通信をしてみる。
「こちらフォックス。スリッピー、聞こえているか?」
応答はない。
「・・・ファルコ?ペッピー?」
「お、おい!どうしたんだよ!みんな、答えてくれ!」
俺は違う次元にいってしまったのか。
届かない、向こうの世界の光。
夢ではない。さっき大声を出せたし、攻撃をうけた時も・・・
攻撃!?
戦闘機は全部、紙の様に薄かった。
スリッピーがよく折っていた、折り紙。
俺、どうかしちゃったのかな。
折り紙が飛んだり、攻撃してきたり。
ああ、もう一回、もう一回あちらに行けるのならば、言葉に意味を含めて皆にここのことを伝えたい・・・
とうとうこの世界は、やばくなっていた。
いや、というより俺のほうがヤバイのかも~・・
目の前にあったのは、巨大なスロットマシーン。
かーえれーませんっ♪
そんな気がしてきた。
帰れない。
777がそろった。でも・・・それからなにも、見えなくなった。
見えるのは無数の数字とアルファベット・・・
そして、俺の体はどんどん、数字とアルファベットに変換されていった。
俺は・・・俺は本当はプログラムされていたんだ。
誰かの手によって。
そして、狭い箱の世界て生きてきた。
みんなそうだ。
スリッピーだって、
ペッピーだって、
ファルコだって。
もし、俺の言葉、届いていたら、みんなといっしょにいたら・・・
「ゼンキホウコクセヨ・・・」
そして俺は息を止(や)めた
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