第78話 =ラストバトル=
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つま先を食い込ませるように蹴りを入れその腕をラケットで思い切り弾く。どうせ腕に感覚なんてないとか言ってたから無駄かもしれないけど。それにしても、そろそろ暇になってきたな〜。と思ったときに先ほど刺したナイフが目に入ったのでラケットをその場に置いた、
「よいしょっと……さて、そろそろ死ぬ?」
「ヒッ!?……い、嫌だ……死にたく…」
「そんな駄々こねられてもさぁ、どーせ死ぬの変わらないんだからいいんじゃない?…なーんてね、アハハハハ!」
地面に刺さったナイフを抜いて髪を掴んで顔をあげあらわになった首筋に添えて軽く引く。すると面白いくらいに簡単に切り傷が出来てそこから血がタラりと1つの道を作って少しずつ流れていく。廣田は痛みからか足を暴れさせてここから離れようと必死で動いている。
「ったく、さっきから同じ事言わせないでって!」
「ギャッ!!」
ちょっと鬱陶しいのでまた地面にこすり付けて無理やり動かないようにしてみる。
「ギャッ…だって。そんな可愛い悲鳴上げてもお前じゃ可愛くないしただ気持ち悪いだけだから」
さて、今の時間は…ということで廣田の上にドスンと座ってスマホを見る。ここについてそんな時間経ってないけど遅れも出来ないか…。スマホの画面に光の反射で俺の顔が映り、その表情は唇が楽しそうに歪んでいて人殺しを快楽としているようなそんな人間のものだった。
「遊ぶのもいいけど…これ以上時間かけれないしなー……どうしてほしい、廣田サン」
「し、死にたく……ヤダ……助け「ちなみに生かす気はサラサラないから」……っ!?」
「とりあえずもうちょっとやりますか……ねっと!」
とりあえず人間なら冗談抜きで痛いであろう弁慶の泣きどころや顔や胸などを数回蹴ったり殴ったりしているうちに廣田の体から力が抜けていくのがわかった。だがまだ生きているらしく本当にしぶといヤツだ。
「もしもーし!反応なし、か…もういいや。じゃ、さよならだね」
うつぶせの状態の廣田を足でチョイと動かして仰向けにし、ナイフを逆手に持って心臓めがけて構える。まあ、あっけないけど…気分いいし終わりでいいよね。
「死ぬのってどんな感じなの……か……な……」
だが俺の手にあるナイフが心臓にささることはなくその手前で止まっていた。廣田に斬られた箇所が突然痛み出したと思ったら目の前では廣田がぼろぼろの姿で倒れてて俺の手にはナイフが握られている。
「…俺が…やったの…か…」
と、自問するもその答えはすぐに出る。和人はもう行かせたからこの場にはいない、さらに警備員もここを見回っていないからこの辺りには誰もいないので消去法で俺しかいないし、何より廣田に向けてやったこと全部覚えている。そう思い始めてからどんどん息が荒くなって手も
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