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【完結】剣製の魔法少女戦記
第四章 空白期編
第百五話      『誘拐されるツルギ。激怒する一同』
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ご主人様《マスター》?」
「それじゃ誰が…」
「パーパ…」
「ツルギ…?」

そこにはいつの間にか目を覚まして士郎の事を「パパ」と呼んでニコッと笑っているツルギの姿があった。
しかもその指先一本一本に違う属性の魔力の残滓が宿っていた。

「ま、まさかツルギがしたのか…!?」
「そのようですね。ご主人様(マスター)…私の即効の診断でやったのはツルギ君で間違いありません」
「すごい潜在能力だな。もう属性魔術を操っているとは…」
「さすが士郎とアインスの子供だな」
「だな。しかもツルギの善意でやったみたいだからな。父親想いだな、ツルギは」

ツルギの潜在能力に全員は驚愕しながらもとりあえず外に出ることにした。
そして外に出るとすでにシホ達がいて、

「あ、士郎。こいつらの親玉も捕らえたからもう安心していいわよ。久しぶりに暴れさせてもらったしね。そっちもヴィータとツルギ君をちゃんと救出できたんでしょ?」
「あ、ああ…」
「…? どうしたのよ。そんな曖昧な表情をして…」
「それがな―――…」

それで士郎はシホにツルギの潜在能力の一端を教えた。

「…そう。やっぱりツルギ君は色々とすごいわね。物ごころがついてきたら魔術制御を最初に学ばせたほうがいいわね」
「そうだな。よろしく頼む」
「ええ」

それで後は士郎(高町の方)の伝手の刑務所に全員ぶち込んで今回の件は一件落着となった。
ツルギの力も見られたので満足とのことである。
しかし、ツルギのこの力が、まだ氷山の一角でしかないということに後に気付かされるのだが、まだまだ先の話である。
それと驚いていて流していたのだが、少しして士郎は「パパ」と初めて呼ばれたことに気づき喜びの笑みを浮かべているのだった。



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