第四章 空白期編
第百五話 『誘拐されるツルギ。激怒する一同』
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、家事、洗濯できる奴は多いがそれでも人が多い分、それを一日で終わらすとなると必然的に忙しくなる。
だからツルギの面倒を見れないときは誰かが代わりに面倒を見ることがうちでは常識となっている。
今日はあたしの役割担当の番である。
ツルギは可愛いからあたしはいつでも面倒を見てやりたいが他の奴らもそれは同意見だからわがままを言うわけにもいかない。
それにたまにできるからこそいいんだ。
そう思い、そしてあの驚きの日々をあたしは回想する。
………………
……………
…………
それはアヴェンジャーとの戦いの後からさらに仲良くなった士郎とアインス。
そんな時に二人は何度か夜に帰って来ないことが度々あった。
なにをしていたのかは聞き出していないが色々と頑張っていたのだろう。
そんな夏過ぎの事だった。
アインスが何度もトイレに駆け込み嘔吐することが多くなった。
それで家族一同で何事か!?…という事態になりすぐさま病院に運ばれたアインス。
病院での先生の一言、
「これは、つわりですね…」
「つわり…?」
あたしはそんな単語を知らなかったがはやてはすぐに分かったらしく、
「それじゃ先生、まさかアインスは…!」
「はい。妊娠しています。おめでとうございます」
それで家に帰ったあたし達は一気に喧騒ムードに包まれた。
士郎もそれで今出せる金額の指輪を至急で買ってきて、
「お前を必ず幸せにする。だから私と結婚してくれ…!」
「嬉しいぞ、士郎…。必ず幸せにしてくれ…信じているからな」
「ああ…」
と、指輪を渡しながらのプロポーズをあたし達の前で堂々とアインスに言っていた時はもうかなりの騒ぎだった。
アインスもそれで最近かなり緩い涙腺で嬉し涙を流していた。
それからだな。
色々とアインスの事を気遣うようになったのは。
キャスターも嫉妬をするかと思われたのに逆に清々した顔で、
「ご主人様とお幸せになってくださいな。アインス…」
と言っていた。それからはもうギスギスな空間は形成されなくなった。
それでやっとはやてやあたし達も胃薬を飲まずに済むようになった。
そして二人はそのまま結婚という流れになってありったけの知り合いを呼んで盛大に結婚式は開かれた。
ゼルレッチの爺ちゃんなんか「はははっ! なかなか愉快だな!」と豪快に笑っていた。
それだけ士郎の結婚が嬉しかったのだろう。
ブーケを投げた時なんかエイミィが受け取っていたからあれはなにかあるな?…と睨んだりもした。
それからは妊婦さんとしてアインスはプールに通ったり編み物を始めたりと色々と手を出し始めた。
みんなに支えられながらアインスはお腹を少しずつ膨らませていってはやてやなのは、シホ達が中学生にあがった年の五
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