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第一章 大戦期
第十五話
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直撃する。
爆発が晴れると傷を負い、憤怒の表情でこちらを睨みつける赤龍帝がいた。
『やってくれたな。この俺に単体で傷を負わせるとは、白いやつ以来だよ』
「そりゃ光栄だ。天龍さまに褒めていただけるなんてな」
再度俺たちは向かい合う……。
『貴様、名はなんと言う?』
唐突に赤龍帝は聞いてくる。
「いきなりなんだ? 人に名前聞くのなら、まず自分からだろ」
俺は若干呆れながら言い返す。
『ははははははははっ!! 確かにそうだな、ひさしぶりに強いやつに出会えて嬉しくってな。 だが、俺にもプライドというのがある。 互いに名を言い合うのはどうだ?』
「なんという面倒くさいプライド……。 しかし、確かに面白そうだな。 いいぜ、やろう」
数秒間ほどにらみ合いが続き。
『我が名は赤龍帝ドライグ!! 好きに呼べいっ!!!!』
「俺の名前は鏡夜・N・ハルファスだ!! 鏡夜って呼んでくれて構わないっ!!!!」
こうして悪魔と龍は再度激突する。
三十分ほど戦い続けているといきなり白いブレスが目の前を通り過ぎる。
ブレスのやってきた方に目を向けると傷を負いながらも、いまだ元気そうな白龍皇とそれを追いかけるマオー様がいた。
『悪魔一人に随分と苦戦しているようだな赤いの』
『なに、こいつはかなり強くてなついつい夢中になってしまう』
なんかドライグと白龍皇が話し始めたので、俺もマオー様に話しかける。
「どういうことだ、マオー様。 俺が引き付けてる間に一体は倒すはずだっただろう?」
そう言うとマオー様は気まずそうに、
「いや〜、予想してたよりも随分と強くってさぁ~。 決着つかなかった」
「つかえねぇなこのマオー様!?」
しかし俺が、いや俺たちが言いたい文句はそれではない。
「『ところでマオー様(白いの)』」
俺とドライグは顔をうつむかせながら、できるだけ平坦な声で言う。
「な、なんだい鏡夜君?」
『そうだぞ赤いの、様子がおかしいぞ?』
「『お前ら……、俺とドライグ(鏡夜)とのバトルを邪魔すんじゃねぇ!!!!』」
「『えっ、怒るとこそこ!?』」
俺とドライグが怒りを口にするとマオー様と白龍皇は凄く驚いている。
「まとう鏡夜君、君はこの三十分ほどでなにがあったの!?」
『そうだぞ赤いの、頭でも打ったか!?』
ものすごく心配されている……。
「バカを言うなマオー様。 俺たちはおかしくなどなっていない」
『そうだ鏡夜の言うとおりだぞ白いの。 俺たちは互いに戦い、戦友という仲になっただけだ』
ドライグが自信満々に言い放つ、戦友……いい響きだ。
「戦友!? 赤龍帝と戦友だって!? 鏡夜君、僕はもうわけがわからないよ!!」
マオー様が頭を抱えている、そんなに驚くことだろうか?
『この俺が言うのもなん
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