機動戦士ガンダムSEED
0236話
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3に関しては、トップであった人物を裁く事でそれより下の者に罪はないとして情状酌量する事により連合、プラントがこちらの提案を受け入れやすくするのが目的だ。
「これは、また……」
呻くような声がオーブ側から聞こえて来る。そちらへと視線を向けると、厳しい目で俺を睨みつけているウナトの姿があった。
連合軍側に立っている……というだけではないだろう。ブルーコスモス、引いてはロゴスとも繋がりがあるだけにそう簡単に飲める内容ではないのだろう。プラント側のラクスとバルトフェルドはというと、多少難しい顔をしているもののそれはウナト程ではないようだ。まぁ、俺の提示した条件に関して言えばどちらかと言うとプラント側有利になっているからな。
オーブ側の政治家達はある程度妥当だと思っているのか、特に表情を変える事なく近くの相手と話し合っている。
「シャドウミラーとしては、これが最低限の要望だと思って欲しい。オーブとしても、何の不備もないのに連合軍から一方的に攻撃されたんだしこの程度の条件は当然だろう?」
「……そうかもしれないな」
俺の言葉に頷くウズミだが、微妙に顰められている眉を見るに全面的な賛成という訳でも無いらしい。ただ、こちらの条件を却下して俺達シャドウミラーとの繋がりが途切れるよりは、と言う所か。
「カナーバ議長に伺わなければ正確な所は分かりませんが、私個人としてはこの条件でも構わないと思います」
プラント側としてこの会議に出席していたラクスが個人的にだが賛成を示すと、連合軍側のウナトやナタルにしても反対しにくくなり会議の流れは決した。
「よかろう。では、アクセル君の意見をベースに終戦会議を行うものとする」
「その前にちょっとよろしいでしょうか?」
ウズミの言葉にラクスが待ったを掛ける。……俺の意見に賛成したんじゃなかったのか?
他の会議参加者達も同じような視線をラクスへと送るが、それに臆さずに口を開く。
「条約に関しては問題ありません。ただ、その条約の中で戦犯として2人をオーブで裁判に掛けるとありましたが、具体的にはどのような刑罰になるのでしょうか?」
そう言いながらも、ラクスの瞳はまっすぐに俺を貫いていた。歌姫のカリスマ未だ健在、か。
そんな自分の考えに、思わず苦笑を浮かべながら考える。
さて、どうするか。個人的には2人共さっさと死刑にしてしまいたい所なんだが。コーディネーターは全て殺せと主張するブルーコスモスの盟主に、地球を滅ぼしても構わないと考えるコーディネーター至上主義者だ。生かしておいて変に影響力を持たれたままというのも困る。だが……
チラリとラクスへと視線を向けると、そこではただ黙って俺の返事を待っているラクスの姿があった。
ラクスの様子や世論を考えると
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