機動戦士ガンダムSEED
0236話
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「おはよう。良く来てくれた。昨日はゆっくり休めたかな?」
オーブの行政府にある会議室。そこへと入った俺を笑みを浮かべながら出迎えたのはウズミ、キサカ、カガリ、ラクス、バルトフェルド、ムウ、ナタル、キラ、アスラン。そしてこのオーブを動かしている政治家達だった。
「ほう」
その中の一人に目を止め、思わず口の中で呟く。
色黒の頭が禿げ上がり、オレンジ色のサングラスをしている初老の人物。セイラン家の当主であるウナト・エマ・セイランだ。
俺の視線を感じたのか、ウナトが一歩前に出て手を差し出してくる。
「初めまして、ウナト・エマ・セイランといいます。以前は息子がとんだ失礼を……」
「いや、気にしないで欲しい。こちらとしても色々と便宜を図って貰ったからな。お互い様だ」
ウナトと握手を交わしながらそう返す。
なるほど、ウナト・エマ・セイラン。馬鹿息子とは違ってそれなりの迫力を感じさせるな。……まぁ、オーブの五大氏族であるセイラン家の当主なのだからユウナと同レベルだったらあっという間に没落してしまうか。
「そう言って貰えると助かります。それより個人的な話はこのくらいにして……ウズミ様」
「そうだな、早速終戦会議に向けての話を始めるとしようか」
ウナトに促されたウズミが頷き、それぞれが椅子へと座る。
その時、ムウが手を上げて挨拶をしてきたので軽く頷いて返す。
「さて、まずこの会議を始める前に一応それぞれの立ち位置を説明しておこうと思う。連合側の人物として、彼等と親しい関係にあるウナト、そしてまだ軍に籍があるという事でナタル・バジルールの2人が。プラント側としてはラクス・クライン、アンドリュー・バルトフェルドの2人がそれぞれの立ち位置となる。ただし、あくまでもこの会議は終戦会議の下準備であるのを忘れないで欲しい。ここで決まった事を中心にして、連合とプラントとの講和条件を詰めていく形になる」
ウズミの言葉にその会議室にいる面々がそれぞれ頷く。俺も頷くが、ナタルが連合側の立場になるというのはちょっと驚いたな。……いや、その律儀さこそがナタルらしいと言えばらしいのか。
「まず、シャドウミラー側からの要望を頼めるかな?」
ウズミの言葉に頷き、椅子から立ち上がる。
「シャドウミラーとしての要望は以下とさせてもらう」
そう言って、こちらの条件を挙げていく。
1.連合、プラント共にMS、MA、戦艦の数は人口、GDP、失業率等のパラメーターにより算出される。
2.連合、プラント共にシャドウミラー、並びにオーブへと賠償金として技術や資金、資源を支払う。
3.この戦争の激化を招いた責任者である連合とプラントの責任者、ムルタ・アズラエル並びにパトリック・ザラの両名は戦犯
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