暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
無印編 破壊者、魔法と出会う
15話:覚醒するD/貫きたい思い、守りたい約束
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!?」
「フフフ……」
「くっ……ならこれで!」

さらに引き金を引き、光弾を放つ。二、三発は軌道を変えながらもウェザー・ドーパントに向けて、残りをウェザー・ドーパントの周りで迂回される。
ウェザー・ドーパントは向かってきた光弾をやはり上半身だけで避ける。その一瞬の隙に、周りに飛ばしていた光弾を向かわせる。

「っ!くっ…」

残りの光弾は全て命中するが、それは奴の体から少量の煙を出すだけにとどまり、どう見てもダメージは見えない。

「くそ…当たってもこれか……」
「少々威力不足でしたね」
「がああぁぁ!!」

不意に奴は手の平をこちらに向け、虹色の光線を放つ。士はそれを避ける事ができず、再び地面に転がる。

「ぐっ!く…そぉ……」
「「士!」」
「ほぅ、あの二人はまだ倒れていませんか。少しはやるようですね……。ですが……」

離れたところで戦っているユーノとアルフが心配そうに声を上げる。それを見たウェザー・ドーパントは、そちらに向かって歩き出す。

「て、てめぇ……なに、する気だ……?」
「決まっているでしょう?邪魔な者は排除するのみ、ですよ」
「なっ!?」

ウェザー・ドーパントの言葉は士に驚愕を与えた。

「フフフ、その顔…いいですねぇ。これだから人とは面白い」
「このぉ……」
「そこで見ていればいい。仲間の最後とやらを、ね……」

笑いながらそう言い、手を上に上げる。すると未だ戦っているユーノとアルフの上に、大きな暗雲が立ちこめる。

「これだけの威力の雷を食らえば、魔導師とはいえどうなるかわかりませんねぇ…」
「よせ…止めろ…!」
「フフフ………終わりですよ」

そういって上げた手を振り下ろされる。


――――ガシッ


「っ!?」
「止めろって……言ってんだろ……」

だが完全に振り下ろされる前、技が放たれる前に士がその腕を受け止める。

「よ、よく動けましたね、その体で…」
「はぁ…はぁ…はぁ……」

立ち上がり受け止めはしたが、士はすでに息が絶え絶え。肩も大きく揺らし、立っているのがやっとの様子。

「ですが…やはり無理をしてますね!」
「がぁっ!」

ウェザー・ドーパントは止められていない手で士の腹を殴る。それだけでは終わらず、左、右、また腹と、ウェザー・ドーパントのパンチを連続を放つ。

「フンッ!」
「がはっ…!」

最後にアッパー。士は宙に舞い、地面に転がる。そのとき、士の姿はWからディケイドへ戻る。

「くは……ぐ…ぅぅ!」

だが士は、またも立ち上がろうと腕に力を込める。

「まだ立ち上がれるのですか?」
「はぁ…はぁ……まだ、お前らを倒せて…いないからな。倒れているわけには……いかないんだ
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