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魔法少女リリカルなのはViVid〜英雄の意思を継ぎし子達
八話〜遊びとトレーニング
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 アインハルト


昼食が終わり、片付けを手伝う。


「ヴィヴィオさんたちはいつもあんな風にノーヴェさんたちにご教授を?」
「いえ、いつもはパパとやってます。ノーヴェは私に格闘の基礎を教えてくれたんですよ」
「お父様が……?」


それにはびっくりした。今日の料理の様子や、初めて会った時の対応からは本当に強い方なのか想像できなかったから。


「パパは剣の扱いは教えてくれましたけど、自分の使う格闘技は駄目だって言って体術しか教えてくれなかったんです。とても危険な技術だから、って言って……。でも、手元に武器が無くても戦えるように、と思って独学で始めたんです。そしたらノーヴェが声をかけてくれて、それからは今みたいな感じになりました」
「そうだったんですか……」


ヴィヴィオさんの強さを求める理由。それは弟さんを守りたいから、と言っていた。
そんな真っ直ぐな思いで強くなろうとする彼女。その姿は美しいと思う。
優秀な師がいて、守りたい人がいて。そんな彼女が少し羨ましかった。


「少し、羨ましいです。私はずっと独学(ひとり)でしたから」
「でも、これからは一人じゃないですよね……?」
「えっ………」


それは……つまり?


「あっ!べべ別に流派とかそういうのはなしにして一緒に頑張るってことですよ!?」
「だ、大丈夫です。わかります」


古流武術(カイザーアーツ)近代武術(ストライクアーツ)、同じ道は辿れない。
だけど、時々こんな風に一緒に歩けたら……




…………………………………………………………………


その後、ヴィヴィオさんにクラウスの事を聞かれ、説明しているとオリヴィエの話になり、最後には覇王流の在り方の話と随分私事ばかりを話してしまっていた。
その時のクラウスの状況を聞いたヴィヴィオさんは暗い表情になってしまった。
話題を、話題を変えなければ!!


「そ、そう言えばヴィヴィオさんのお父様のやる武術とはなんなのですか?」
「パパが使う武術ですか?」
「はい。教えられないような危険なもの、という事みたいでしたので、少し気になりまして」
「そうですか。私も直接はほとんど見たことがないんですけど、八極拳って言って、体を内部から破壊する発頸って技術を使うんだそうです」


体を内部から破壊……!?


「バリアジャケットとかも意味をなくすような攻撃らしいのであまり使っていない、とは言っていましたけどね」


予想外に重い話だった。これでは何も状況が変わらない……!
そんな時、助けはやってきた。


「おーい、ヴィヴィオ、アインハルト!」
「ぶらぶらしてんなら向こうの訓練見学行こうぜ。もうすぐスターズが模擬戦やる
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