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魔法少女リリカルなのはViVid〜英雄の意思を継ぎし子達
六話〜対決、そして
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だからこの剣と心は折れはしない!


「エクス!クリス!」
[フォルムツヴァイ]


再び双剣を手に駆ける。たとえパパみたいな武芸がなくても、ママみたいな突破力がなくても、勝つことはできるはずなんだ!!


「せやあああ!!」


剣と拳の応酬。数十回、数百回と繰り返す。
お互いに体力、魔力共に消耗している。
決着はすぐそこまで近づいて来ていた。




side アインハルト


彼女はどうしてここまで真っ直ぐに打ち込んでこれる?
師匠が用意した試合だから?
友達が見ているから?
何故?どうして?疑問は尽きない。
それでも私は拳を放つ。
それだけが、それこそがこの疑問の答えを導き出してくれるものと信じて。




…………………………………………………………………


どれくらい打ち合いを続けたのだろう。
今の私達はお互いに満身創痍だ。
向こうもわかっているのか剣を一刀にし、一撃にすべてを込めようとしている。
ならこちらも全てを込める……!




side ノーヴェ


長い打ち合いが終わり、二人が距離を取る。
どちらも次の一撃で決める気だろう。
戦う本人たちも、見ているあたしたちも、誰も音すら立てない。
緊張感に包まれた静寂。
それはヴィヴィオとアインハルトの踏み出したステップの音により終わりを告げた。


「覇王……!」
「はああ……!」


そして二人は同時に叫ぶ。


「断空拳!!」
「てええい!!」


ぶつかり合う衝撃で粉塵が巻き上がる。


「凄い……」
「ど、どうなったの………」


リオの言葉にみんなも心の中で同意しているだろう。
それほどまでに二人の戦いは鮮烈だった。
やがて、粉塵が薄れてくる。
その中で立っていたのは……


「はっ、はっ……」
「…………」


アインハルトだった。


「「ヴィヴィオ!」」
「「陛下!!」」


双子とリオ、コロナはヴィヴィオの方に行ってしまった。
しかし、スバルとティアナ、あたしはアインハルトの方へ。


「うっ……」
「よっと」


大人モードが解除されて膝を着きそうになったアインハルトをスバルが受け止める。


「あ、……ありがとう、ございます……」
「いえいえ」
「それよりさ、ヴィヴィオはどうだった?」


スバルに受け止められた状態のアインハルトに問いかける。


「………強かったです。正直に言えば勝てたのは運が良かったと……」
「そうかい。それ、本人にも聞かせてやれよ」
「それは……」
「ま、気が向いたらでいいからよ」
「……はい」


さて、ヴィヴィオの方は
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