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王道を走れば:幻想にて
第四章、幕間:爛れた部屋 その1 ※どエロ注意
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っと目を見開いた。

「は、破裂だとぉっ!?ケイタク殿にもしもの事があったらどうする気なのだぁ!?!?」
「お、落ち着きなさい、アリッサさん!物の喩えですわ、喩えっ!!」

 勢い余って詰め寄ろうとする騎士を留めながら、ソ=ギィは首をやって話の続きを促す。老医師は気圧された表情をしながらも、冷静な口調で応える。

「し、しかし強ち間違っては御座いません。性欲を抑えきれなくなって発作が起き、その結果心の臓が止まってしまうというのも考えられます・・・あ、あくまで憶測ですが」
「推測で留まって欲しい・・・やりたいがあまり我慢出来ずに死ぬなど、あまりに情けなさ過ぎる」
「・・・それで、どのように治療したらよいのでしょうか?」
「決まっております。性欲を解消すればよいのです。・・・もっとも、馬用の精力剤を吸ってしまったのです。相手が一人では勤まらんでしょうなぁ。それに、薬を吸われたのはあの補佐役殿以外に私兵団もおるのでしょう?それも全員女性」
「もともと私兵団は全員女性ですが」
「兎も角です!皆が元通りに生活を送るには、性欲を解消する以外方法は御座いません!補佐役殿には女をっ、私兵団には男を宛がいなさい!さもなくば、命を喰らう獣が出来上がりますぞ」

 きつい言葉を言い放った後、老医師はいそいそと背中を丸めながら部屋から退出していく。残された二人は少しばかり荒げた息を整えながら、途方に暮れたように互いを見つめた。

「と、いう事なのだが・・・どうすればよいのだ・・・」
「・・・まさかチャイ=ギィに、こんな形で男を知る時が来ようとは」

 深い唸り声を漏らして二人は頭を垂れた。アリッサの懸念は慧卓の性欲がいかばかりまで膨れ上がっているかという事であり、それ次第では相手をする女性に多大な負担が掛かるという事であった。対してソ=ギィの心配とは娘が乱暴されないかという事である。性欲に滾る女性というのはそれだけで無意識のレベルで、理性を当惑させるほどの妖艶な雰囲気を発するものである。娘に唐突に破瓜の機会が訪れただけでもショックなのだが、宛がわれた男がそれに当てられて強姦紛いの行為をしたりしないか、それだけでも大きな不安となっているのだ。

「溜まったものは消化せねばならんというのは分かるのだが・・・」
「で、でもねぇ?」
「・・・私は大丈夫だ。ケイタク殿の相手なら、一度務めている。・・・も、もっとも、一回しかしていないのだが、それでも出来ると、思う」
「体力が持つのですか?相手は人間ですが、精力は馬ですよ」
「うぐ・・・」

 痛い点を突かれてアリッサは眉を顰め、口を閉ざした。暫しの間沈黙が流れるが、ソ=ギィが意を決した表情でアリッサに告げる。

「・・・こうなっては仕方ありませんわね。チャイ=ギィ以外の私兵団の面々には
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