第1章
旧校舎のディアボロス
第8話 神器と士騎家の正体
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陣が描かれたチラシだ。ちなみに、これは千秋がもらった物を俺が没収した物だ。
「そして、私は貴方を生き返らせた。悪魔としてね。貴方は私リアス・グレモリーの眷属として生まれ変わったわ。私の下僕の悪魔として」
バッ。
そして、イッセーや先輩達の背中からコウモリのような翼が生えた。
それを見て、イッセーはかなり困惑していた。
……さて、そろそろ聞くかな。
「ところで、俺と千秋を呼んだ理由はなんですか?」
俺は先輩に訊く。イッセーの知り合いで異能の存在を知っているってだけで呼ばれるとは思えないからな。
「ふふ、そうね。じゃあ、聞くわ。二人は何者なのかしら?」
……やっぱりそれか。何となく予想はできていた。
イッセーには内緒にするつもりだったが、まあ、良いだろう。
俺は千秋と目配せをして頷き合う。
「俺達は『賞金稼ぎ』です。……見習いですが 」
「『賞金稼ぎ』?」
「一般的に知られてるものとは違うもので、魔物なんかの異能、異形の類い専門にした職業みたいなものです」
「面白い事実ね」
「元々、生活費を稼ぐ為に兄貴が知り合いから聞いて始めた事がきっかけで、俺達もそれに関わる様になりました」
「冬夜さんが!?」
俺達の兄士騎冬夜の名前が出た事で、イッセーが驚く。
「なるほどね。職業柄、ずいぶんと色々詳しくなったって訳ね?」
「……はい」
兄貴が色々なコネで情報を得ており、それがそのまま俺達の知識になっている。……中にはとんでもない情報があったりするが、これは言わないでおこう。
「貴方の口振りから、最初からって訳じゃなさそうね?いつからなの?」
「……十二年前からです」
「そんなに昔から?」
「……ええ」
十二年前と言う単語に、イッセーは沈痛な面持ちになる。
「……明日夏、それって……」
「……ああ……父さんと母さんが交通事故で死んだ年だ」
……十二年前、その年に俺達は両親を事故で亡くした。
イッセーもその事を知っている。
「……当時、十歳だった兄貴は、俺達を養う為に『賞金稼ぎ』の道を歩み始めた」
その事実を知ったのは、しばらく経ってからだがな。
「……その二年後には姉貴も『賞金稼ぎ』の道に、そして、俺達も将来自分で稼ぐ為にその道に入った」
「……やっぱり、千春さんも……」
「……ああ」
千春、俺達の一つ上の姉だ。
どうやって兄貴の事を知ったかは知らないが、兄貴の事の情報源は姉貴からだった。
「……そう。幼い頃からとても辛い想いをしてきたのね……」
いつの間にか、先輩も沈痛な面持ちに
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