モーモンの巣
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「キュー?」
岩の隙間にあったのは、折れた枝だった。
1つや2つじゃない。
かなりの数だ。
何故、こんな所に落ちているのか?
スラ子は上を見上げた。
岩の上に何かがある。
「キュー!」
手足を使い、スラ子は岩を登り始めた。
以前の身体では、絶対に出来ない行為。
スラ子は頑張った!
落ちない様に、手でしっかりと掴み、足で踏ん張る。
そして、ついに登りきったのだ!
「キュー♪」
嬉しそうな声を上げるスラ子。
よくやったと褒めてやりたい。
さて、岩の上にある何か。
それは巣だった。
木の枝、木の皮、枯れ草などで作られている。
鳥の巣と思うだろうが違う。
モーモンの巣だ。
落ちていた枝は、巣に使われていた物だった。
「キュー。」
スラ子は巣の中に入った。
寝っ転がっても、十分な空間がある。
枯れ草をふんだんに敷いてあり、寝心地が良い。
「!!!!!!!!」
大きな衝撃をスラ子は受けた。
今までは草むらや、木の下などで適当に寝ていた。
巣という発想はなかった。
欲しい。
自分の巣が欲しい。
スラ子に強い欲求が生まれた。
「キュー!」
素早く岩から下り、猛然と走り出した。
材料を探しに行ったのだ。
巣を作る為に。
しかし・・・・・・。
この行動こそが、スラ子の運命を変える事になる。
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