第二幕その二
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人間の英雄をだな」
「神の血を引くな」
「つまり貴様のだな」
やはり全てをわかっているアルベリヒだった。
「そうだな」
「その若者は私のことを知らない」
さすらい人はまた言った。
「ニーベルングが自分の為に利用しているのだ」
「あいつの為にか」
「だから貴様に言っておく」
さすらい人の言葉は続く。
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