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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第22話 ぬらさんの訪問
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「………」
「キャロ………」

事件の終わった次の日。
キャロとルーテシアは共に有栖家の家の前に居た。
地球では今日は休日であり、近くの公園から子供のはしゃぎ声が聞こえる。

そんな雰囲気とは違い、2人の包む空気は重かった。

「大丈夫よ、レイ兄の事だから絶対何か考えあっての事なんだから」

ルーテシアに言われキャロの暗い顔にも少し光が戻る。

「ありがとうルーちゃん………行こう!」
「うん!!」

2人は手を繋ぎ、有栖家家のドアを鍵で開けた………








「おっ、キャロお帰り〜」
「キャロ、ルー久しぶり〜!!!」

ただいまと小さく言いながらリビングに向かう2人。
真っ先に2人を迎えたのはキッチンから出てきたアギトと同じくキッチンから出てきたライだ。
ライに関してはしっかりと抱擁を交わして。

(相変わらずお、大きい………)
(レイ兄はこれをいつも味わって………)

キャロは少し顔を青くして、ルーテシアは真っ赤にしてそれぞれ思うことを思っていた。
この時だけはすっかり当初の目的は忘れていた。

「ライ、2人が苦しそうですから離してあげなさい」
「はーい………」

少しもの足りなさそうにするもライは離れ、2人は少しそのまま固まっていたが直ぐに我に返り、2人を解放してくれた人物を見た。

「星お姉ちゃん!!」
「ちょっと見ない間に立派になりましたね2人共」

クッキーのお皿を置き、2人に話しかける星。
その雰囲気に母性すら感じていた。

「ちょうど良いタイミングですね、アギトと一緒にクッキー焼いたんです。良ければ食べてみてください」
「アタシもやれば出来るもんだな」

自身満々にキャロとルーテシアに見せびらかすアギト。星が作ったのと比べると形は歪だが、バターの美味しそうな香りがしていた。

「さあ、ちょっとしたお菓子タイムにしましょう」

そう言って星が皆をテーブルへと手招きした………






「どうだ?」
「美味しい」
「美味しいよアギト」
「へへ………」

キャロとルーテシアに美味しいと言われ、嬉しそうにするアギト。
今の有栖家は星とアギト、ライのみ。

「星お姉ちゃん、お兄ちゃんは?」
「レイは夜美と一緒に大学の図書館でオリエンテーションの資料作りをしに行ってます。2人が取った授業にペアでオリエンテーションの授業があるみたいですね」
「僕は発表は構わないけど資料作りはね………」
「アタシも頭使うのは勘弁だな………」

たわいもない会話から零治と夜美が留守なのは分かった。

「優理はどうしたんです?」
「優理はミントと一緒に映画。本当は夏穂ちゃんと佐助君も呼んだらしいんだけど忙しいから断ら
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