第百五十二話 ヴァンフリート星域会戦 その1
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
なる予定であったが為、戦力的に劣勢で有った。
「敵11光秒、有効射程距離です」
オペレータの声を聞いたエッシェンバッハ元帥が攻撃開始を命じる。
「ファイエル」
それにより同盟艦隊に三十万近いビームが降り注ぐ。
負けじと同盟軍も攻撃を開始し、帝国艦隊に三十万のビームが降り注ぐ。
同盟軍は凸型陣、帝国軍は凹型陣である。
同盟軍は左翼から第五艦隊、第十二艦隊、第六艦隊で第十二艦隊の後方に総司令部が鎮座している。
帝国軍は右翼からカイテル艦隊、レーテル艦隊、エッシェンバッハ艦隊、ホイジンガー艦隊であり、エッシェンバッハ自ら攻撃の指揮を取ってる。
帝国軍も同盟軍もヴァンフリート星域の戦い辛さに決定打が出せない状態で有る。
帝国暦485年 3月21日
■自由惑星同盟 ヴァンフリート星域 ケスラー艦隊
その頃、ケスラー艦隊はアルレスハイム星域からパランティア星域を経由して同盟側からヴァンフリート星域へ進入に成功し電子欺瞞をしながらヴァンフリート4=2へと向かっていた。
「参謀長、ヴァンフリート4=2まで後10時間と言うところです」
航海参謀がメックリンガーに細評を伝える。
「そうか、御苦労」
メックリンガーは受け取った書類を持ち提督席に座るケスラーの元へ向かう。
「提督、あと10時間で到着とのことです」
「そうか、エッシェンバッハ元帥の艦隊も戦闘を開始したそうだが、敵一個艦隊がティアマト方面から急行中だから、気を付けねばならんな」
「確かに、その点を鑑み、星系外縁に多数のステルス偵察衛星を配備しました」
「油断は禁物だな」
「そうですな」
宇宙暦794年 3月21日
■自由惑星同盟 ヴァンフリート星域 ヴァンフリート4=2同盟軍補給基地
ヴァンフリート4=2南半球に作られた補給基地では基地司令官シンクレア・セレブレッゼ中将が副官のサンバーグ少佐に不安を投げかけていた。
「少佐、敵は本当にこの基地が狙いじゃないのだろうな?」
「何度も申し上げているように、敵が気が付いた兆候はありません」
「しかし、敵が態々こんな何も無い星系へ兵を進めてきたのかが」
「ですから、恐らく以前第四艦隊がアルレスハイムとヴァンフリートを偵察した際の兆候で調べられたのではないかと」
「しかしだな」
堂々めぐりの話は延々と続いていた。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ