第九話 冤罪
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アにも善良な市民はおるはずじゃ」
テオがうちからわき出す覇気を感じて半泣き状態になったので、それは止める事にした。
「判った。テオのたっての頼みであれば、アリカの救助に全力を尽くすで」
「頼むのじゃ、妾に出来ることなら何でもするのじゃ」
「それじゃ、アリカの詳しい罪状と現在のオスティアの情報を調べて欲しいで」
「判ったのじゃ、父上にも頼んで全力で調べるのじゃ」
「それじゃ、此方は、青山詠春に連絡をして、ナギに伝わるようにしておくから」
「頼むのじゃ」
「では」
んー、原作通りと行かないまでも、歴史の修正力なのかアリカ逮捕か、しかし原作では確か二ヶ月目に逮捕だから時間的に三倍掛かっていると言う事は元老院でももめたんやな、しかし此でナギとアリカが結ばれる前提条件が整った訳だけど、どう転ぶか判らないぐらい原作乖離してるしな。
うちがサクッと助けに行けば三分もかからへんのやけど、そうなるとケルベロス渓谷でのナギの出番が無くなるしどないしようか?
あー面倒臭いけど、ナギルートで行くしか無いのやろうか、しかしマナを拾ったり、ちーちゃんの両親も無事帰国したし、歴史が完全に狂ってしもうたから困ったで。
取りあえずは、詠春にマホネットを見させなきゃあかんな。
1985年3月20日
■京都 関西呪術協会本山 青山詠春
ふう、魔法世界から帰還して早半年、ナギ達はそれぞれ世直しの旅に出たというのに私は近衞家の婿になる為の修行とは、更に魔法世界で遭遇した謎の神鳴流剣士月詠の事と妖刀ひなの事で、ひなた荘へ行って、ひなを引き取ったり、月詠さんに負けた事で鶴子にシバかれたりで大変な事ばかりだよ。
それに、近右衛門さんは平気だという言うが、本当に私が木乃葉さんの婿になって良いのだろうか?神鳴流剣士が関西呪術協会の長になること自体異例なのに、木乃葉さんより従姉妹の木乃香さんの方が歴代最強の術者なのに、私は長なんてなりたくないのに、ままならないんだよな。あー人生って何だろう。
「詠春殿!」
ん?噂をすれば影で木乃香さんだ。何か慌てた風だがどうしたのだろうか?
「木乃香さんどうか為されましたか?」
「大変や、さっきマホネットを見とったら、アリカ姫が逮捕されたって出てたんや。アリカ姫って詠春殿の知り合いやろ?」
何ですって、アリカ姫が逮捕っていったい何が起こったのでしょう?
「本当ですか?」
「ほんまや」
早速調べて事実ならナギ達へ知らせない。
「木乃香さんありがとうございます」
「いいんや」
木乃香さんが先に気が付くとは、未だ未だ修行が足りないか。それはそうと直ぐに調べなければ。
何と、元老院のこじつけも甚だしいですね。直ぐにナギに連絡しないと。
1985
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