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とある六位の火竜<サラマンダー>
ラブレター………?
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を抱える松野に答えない訳にはいかなかった。

「神谷…ありがとな。」
「ただし、手加減はしないからな。」
「いらないよ。手加減なんかされたら意味ないじゃんか。」
「ならレベル5の実力、見せてやるよ。」
「ああ、負けないからな。」

こうして蓮は松野と放課後に闘うことになった。





蓮と松野が空き教室にいる間、佐天と初春は教室で話していた。

「ねぇ、今日の神谷なんかおかしくない?」
「そうですか?私にはいつもとそんなに変わらないように見えたんですけど……」

話の内容は蓮のこと。朝の蓮のおかしな様子を見てから佐天はずっと蓮がなにか隠しているのではないかと考えていた。

「変だよ!だって、普段から授業で寝るのにためらいのない神谷があんなに疲れたって言ってるのに授業で寝てないんだよ?」
「確かに変ですね……」

佐天の言葉に初春も納得する。この言葉で納得される蓮を少し可哀想に思っていると、蓮が松野と一緒に教室に戻ってきた。

「神谷、なにしてたの?」
「ちょっとな。あのさ今日の帰りは先帰ってて。」
「え?なんでですか?」

佐天の質問を軽く受け流しながら言われた蓮の言葉に初春が理由を訊く。寮の場所が近い3人は普段一緒に帰る。初春と佐天は今日もそのつもりだったのだろう。

「ちょっと松野と遊びに行く約束したからさ。」
「松野と?そんなに仲良かったっけ?」
「まあ……うん。」
「じゃあ、私たちも一緒に……」
「な、なら仕方ないね!2人で帰ろうか、初春!!」

一緒についてこようとした初春を佐天が必死に止める。まだあまり関わるのは気まずいのだろう。

「じゃあそーいうことだから。」

そう言って蓮は席につくと佐天が話を聞きに行く前に先生が授業に来てしまった。





「……よってここは……」

(明らかに神谷の様子おかしいよなぁ……)

授業中、隣の席で先生に睨まれながら爆睡する蓮を見ながら佐天は考える。

(紙飛行機の時の松野の様子もおかしかったし、さっきの休み時間は2人でどっか行ってたし、放課後も2人……)

思い出される昨日の放課後の出来事を頭を振って思考から追い出しつつ佐天は

(うぅ〜……気になるぅ……。よし、決めた!)

と心の中であることを企み始めた。

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