川神学園 昼休み
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いに対し胸を張る。胸を張ったせいで大きな双丘がゆれた。
大和はそれに生唾を飲み込んだが、冷静に対処した。
「で、でもオレも今日はこれだけしかないから。そうだな……。ワン子に頼んでみれば?」
「う〜ん。そっか。じゃあそうするかな。だったらお前も行こう」
「うん」
二人はワン子と京の元に行った。
「あ、千姉様!どうしたの?」
千李に気づいた一子は駆け寄ってくる。
「ん〜?いやね、妹である一子に言うのもなんなんだけどね?ちょっとお昼分けてくれないかな?」
千李が頼むと一子はすぐに了承し弁当のおかずを千李に少し分けた。
「いや〜。やっぱ持つべきものは、いい妹よね〜。それに対し大和ときたら」
一子の頭を撫で繰り回しながら千李は大和をジト目で見つめる。
「さっきオレのパンを横取りした人がそんな目しないでください」
「ん?京の弁当もおいしそうね。ちょっともらってもいい?」
「はい」
千李が言うと京は弁当箱を差し出す。その弁当は真っ赤に染まっていた。そう京は超が付くほどの辛党なのだ。
風間ファミリーの中ではそのことを京カスタムと呼んでいる。
無論千李もそんなことは知っているものの、かまわず食べた。
「千李姉さん大丈夫?」
大和が心配そうに覗き込むが千李の反応は予想のはるか上を行くものだった。
「大和たちが騒ぐほど辛くないじゃない」
「なん……だと……!?」
「嘘……でしょ……!?」
千李の反応に一子と大和が驚愕する。
それもそのはず京カスタムを施された食材を食べた者は皆失神してしまったとか何とか。
そんな二人を尻目に、京と千李は固く手を握っていた。
「同志ができた〜」
「イエ〜イ」
そんなことを話しながら昼休みを過ごしているとテレビからニュースのアナウンスが聞こえてきた。
要約すると、埼玉県深谷の飲食店で食い逃げが発生したところ、居合わせた男子学生が取り押さえたというなんともドラマのようなニュースだ。
「取り押さえたの男子学生だって。イケメンかな?」
「勇気ありますよね。すごいです。」
ニュースを見ていた千花と真与が取り押さえた男子学生のことをほめているとアナウンサーが続ける。
「男を取り押さえたお手柄の男子学生は、神奈川県川神市在住の風間翔一さんで、限定メニューを先に注文されて腹が立っていたので本気で追いかけたと……」
アナウンサーが言うと同時に画面に見たことのある男が映し出された。
「ぶはっ!!」
一子が飲んでいた二個目の牛乳を吹き出した。一子の真正面にいた千李と京はひょいっとよけ。
「被害軽微。それより」
「あーら
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