執事の正体、初代登場
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「……異能と魔術の融合だと?」
此処で異能について話そう。
異能とは人とは明らかに違う力・才能を指す名称の事である。
霊視や魔女術は神に仕えていた女達が有した力であり、その血の系譜からなる。あれも異能といえば異能となるが、それは血統でありまったくの別物である。
しかし異能は違う。唐突に現れるのだ。突然変異のようなものであり、大抵の場合他者から疎まれ、碌な人生を送らないのである。そして疎まれたから故に排斥され殺され、その異能という存在を消されていった。
時代の流れによって今でも存在しているが、碌な人生を送っているのが大半である。
「ええ、私の異能は肉体操作_体の操作などを主とします。これだけ聞くと地味に聞こえますが実際は凄いものですよ」
そう。確かにそれだけ聞くと地味だ。しかし実際この異能は凄まじい。自身の肉体を思い道理にするのだから。
例を挙げるなら人間の体は100%の力を使えない。
100%の力を出してしまうと体が耐えられなくなるので、脳が力をセーブしている。本当の危機が迫れば、たまにその力を使う。それが火事場の馬鹿力である。
だが、この異能はその100%を出せ、その肉体に掛かる負荷を力を使いながら治せるのだ。
しようと思えばそれ以上も理論的には可能である。
何が言いたいかというとこの異能は肉体に関する事なら大概できるのである。
老いを止めたり、再生速度を高めたり、身体能力を上げたり、反射神経を上げたりと肉体関する様々な事を操作できるのだ。
「ただし、自身の肉体にしか出来ないんですがね」
「…で、何でそれが魔術と融合するという事態になり、吸血鬼モドキと言われるようになったんだ?」
「そうですね、簡潔に述べると不老不死を望んだ者達が私の“内”に向いている力を“外”に向けようとした結果ですね」
シリウスの異能が不老不死を望む権力者共の目に付き拘束され、実験された。
そして、内に向いている力を外に向ける為様々な実験を行ったが、どれも失敗。そして、最後に残った魔術の融合による実験をしたがある意味成功して失敗した。
何故か?それは融合させた魔術の内容が血を吸った者を同じものにする吸血鬼を模した魔術であったからだ。
その魔術は血を吸った者を一時的に従わせ、膂力を上げるという魔術で吸血鬼という存在を基にした魔術だ。
その魔術と異能が融合し吸血鬼の血を吸うことで上がる膂力と人を越えた膂力。更には驚異的な再生能力を手にした。そして吸血鬼の弱点が“一つ”を除いて無くなっており、倒す事は難しくなっている。しかし、姿を霧や蝙蝠に姿を変えることなどは出来ない。人から外れたが人のままという中途半端
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