暁 〜小説投稿サイト〜
混沌の魔術師と天空の巫女
第6章 無限時計編
父の遺品と謎の歯車
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こうとし、
握っていたケースの取っ手を外してしまった。

当然・・・


ドーン!!

「あだぁ!!!」

ですよねぇ・・・。しかも足の親指に・・・小指よりかはましだったと思いますが・・・

「あ、あたし、どうしても、ルーシィ姉さんに渡したくって、ずうっと探してたのぉ!!」

ミッシャルさんは痛みをこらえながら、そう言った。

「泣かすなよ!!それでも(おとこ)かぁ!!!」

「あたし女の子!!」

エルフマンさんの言葉にツッコミを入れるルーシィさん。

「うわぁ・・・。」

「重いですよこれ・・・!」

キナナさんとウェンディがミッシェルさんが落としたケースを持ち上げて、そう言う。
というか2人で持っても重いって、ミッシェルさんって、意外と力持ち・・・?

「いや、まぁいいや・・・俺が持つよ。」

俺がかわりにケースを持った。

「ありがとう。」

「ごめんねお兄ちゃん。」

「いいよ別に。」

「なんだぁあいつ・・・。」

「ルーシィの親戚ってのも信憑性があるね。あのドタバタ感が・・・。」

「プ、プゥ。」
















「で、これは何なの?」

俺は近くのテーブルに、ケースを置いた。
ルーシィさんはケースの事が気になり、ミッシャルさんに訪ねた。

「姉さんのお父様、ジュード・ハートフィリアの遺品。」

「・・・!!」

つまりルーシィさんの父さんの物ですね・・・。

「私、ジュード叔父さんの仕事を少しの間お手伝いしていて、
 それで、ご連中の間に立ち会う事ができて・・・
 その時、あなたにコレを渡すよう頼まれたの。」

「お父さんが・・・最期の時に・・・」

「行方不明だったあなたをずっと心配してたけど、
 きっとどこかで生きているから、きっと帰って来るから、見つけ出して渡して欲しいって、
 眠るような穏やかな最期だった。その日から今日まで、ずっとあなたを探していたの。」

ミッシャルさんはそう言う。俺達は黙ってそれを聞いていた。

「うああああ〜!!!」

エルフマンさん、泣くのはいいですが、もう少し静かにしててください。

「やっと会えた・・・!これで、ジュード叔父さんとの約束も果たせる!」

「・・・・・・・・・。」

ルーシィさんは黙って、机に置いてあるケースを見つめた。

「何が入っているの・・・?」

ルーシィさんはミッシェルさんに訪ねた。

「わからないわ。私はただ、このケースを渡すように言われただけだったから・・・。」

どうやらミッシェルさんは知らない様ですね・・・。

「お父さん・・・。」

「開けてみろよ。
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