暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダムSEED
0234話
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と言われてもすぐには返事が出来ません。もしよろしければ暫く時間を貰えないでしょうか?」
「そうか。俺としては構わない。レモンとムウはどうだ?」
「私も問題ないわ」
「ああ、俺もそれでいい。ただ、もし君がシャドウミラーに所属するというのならその時は俺が君の後援をしようと思う」

 その意外な言葉に思わずムウの顔へと視線を向ける。その表情は洒落や冗談ではなく真面目に提案している事を表していた。

「どんな気まぐれだ? あんなにクルーゼとは憎み合っていたのに」
「さて、な。だがクルーゼはともかく、この子は間違い無く親父が取った我が儘による被害者の一人だ。ならそのフォローくらいは息子の俺がしても構わないだろ?」
「……にしても、私の話をきちんと聞いてたのかしら? 私はシャドウミラーに所属って言ったのよ? つまり、住居はホワイトスターになると思うんだけど……ムウ、貴方もシャドウミラーに所属するつもり?」
「……その辺はナタルと話し合って決めるよ」

 そう言えば、ナタルは戦後どうするんだろうな。典型的な軍人と言ってもいい性格をしてるんだから、やっぱり連合軍に復帰するのか? あるいはオーブ軍? 大穴でムウと一緒にシャドウミラーって所か。

「では、今回の話はこれで終わりという事でよろしいでしょうか?」

 ムウと俺達の会話を聞いていたアイリーンがそう切り出してくる。そもそもプラントの最高評議会議長である彼女は、戦後処理の問題もあってやるべき仕事がそれこそ山のようにあるのだろう。

「ああ。こちらからの要望に応えてくれて感謝する」
「いえ、戦争の裏で暗躍していたとは言え、プラントの人間の遺言を持ってきてくれたのですからこちらこそお礼を言わせて下さい」

 差し出された手を握り返し、軽く礼をした後にアイリーンはそそくさと部屋を出て行った。その後に続こうとしたデュランダルの背中へと声を掛ける。

「すまない、ちょっといいか?」
「ええ、構いません。レイ、先に行ってなさい」
「分かった。ギル、先に行ってるね」

 レイがそう言って去っていき、後ろ姿が見えなくなってからデュランダルとの会話を再開する。

「それで、私に何か?」
「ああ。知ってるかどうか分からないが、オーブから宇宙へと上がった俺達はL4宙域にあるコロニー、メンデルを隠れ家にしていた」
「ええ、その辺の情報はエターナルの方から流れてきています」
「あのコロニーで、面白い物が書かれた本を見つけたよ」

 もちろんブラフだ。これは俺が原作知識を持っているからこそのブラフ。だが、原作でダコスタが見つけたデスティニープランについて書かれている本は確実に現在もメンデルのどこかにある筈だ。そして、研究者の走り書きという形で残っていただけに、恐らくデュランダルはそ
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