機動戦士ガンダムSEED
0234話
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ザ・バレルという存在とは随分違うな。原作でのレイはデュランダルに会った時だけ嬉しさを隠しもしなかったんだが……いや、クルーゼがいなくなったからこそデュランダルへの依存度をより高めていったのか?
「最後まで聞いて頂戴。いい? 確かに私達の持っている技術を使えば、貴方のテロメアに関する問題は解決するかもしれない。ただ、そうなると貴方は私達が持っている技術の一端を知る事になってしまう。そうなると、今回の戦争で私達に煮え湯を飲まされた連中が貴方を狙う可能性が非常に高いのよ。そしてまた、私達としてもシャドウミラーの技術を漏らさない為に貴方を放って置く訳にもいかなくなるの」
「それは、つまり?」
レモンの言葉に、アイリーンが先を促す。
「そうね、この場合は直接的に言った方がいいでしょう。もし私達の技術でテロメアの問題が解決した場合は、レイ・ザ・バレルにはプラントではなくシャドウミラーへと所属して貰う事になります。当然、情報の漏洩等があった場合は厳しい処分をされるのを承知した上で、ね」
「……どうしても、ですか?」
「ええ。人造人間に関する技術はシャドウミラーでもトップシークレットなのよ。その一端でも情報が流れる可能性がある以上はそうせざるを得ないわ」
「MS……いえ、PTやADとかいう機体に関してはオープンにされているようですが?」
「機動兵器と人造人間、ハードとソフト。そのどちらが重要かなんて言わなくても分かるでしょう? ……そうね、シャドウミラーで造られている人造人間はザフトの赤服とか言ったかしら? 彼等と同等か、それ以上の能力を持ってるのよ。ここまで言えば分かるでしょう?」
連合にしろ、プラントにしろ、敵国がザフトのエリート並の力を持つ兵士をポンポンと量産するなんて事になったら、悪夢もいい所だろう。
「それに私達の機体をオープンにしているとは言っても、それは特に隠さずに使っているというだけよ。別に技術提供をしてる訳じゃないわ。……あ、でもオーブにはシーリオンを1機とメギロートを提供したのよね?」
アイリーン達へと説明していたレモンが俺の方へと話を振ってきたので、頷く。
「ああ。オーブとの同盟の手土産にシーリオン……そうだな、分かりやすく言えば水中用MSのようなものだが、それを提供した。メギロートに関しては提供したんじゃなくてレンタルと言うか、リースと言うか……まぁ、そんな感じだな」
シーリオンについての重要事項である核融合ジェネレーターやテスラ・ドライブに関しては、取りあえず黙っておく。オーブとしても、シーリオンの存在は最重要の機密だけにその情報に関しては慎重に扱う必要がある。
俺の説明を聞いていたレイが、躊躇いながらも口を開く。
「すいませんが、突然このプラントから貴方達の組織に所属しろ
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