第一幕その七
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は楽しく光に笑いかけてくれます」
さらに言葉を続けていく。
「花嫁である妹を兄は自由にしたのです」
「妹をですね」
「兄、即ち春は」
兄と春が同じになっていた。
「彼女と兄とを隔てていたものは今や砕けて横たわっています。そして若い二人は今巡り合ったのです」
「その二人は」
「愛と春とは結び付けられたのです」
「その二つがですか」
「そう、今ここに」
ジークリンデを見詰めて。最後まで言い切ったのだった。
「春がです」
「寒い冬の日々に私が憧れていた春こと貴方でした」
ジークリンデも応えて言った。
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