第二十一章 不注意拡散
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立場というものは時として厄介なモノになる。
そう痛感したのは、ミウラ・ケイタと高町なのはであった。
最後までミウラ・ケイタの味方であった高町なのはも流石に、分が悪かった。
立場上、二人の付き合いは秘匿されているし、婚約相手に前科が付くよりは、他の女の子と関係を持つことで無罪放免ならば致し方ないと割りきるしかなかったのだ。
それこそ、二人で実力行使すれば、押しきれるかもしれないと考えたのだが、機動六課部隊長である八神はやてが保有する戦力と相対するとなるとかなり厳しい戦いになる上に、職が無くなる。
効率的に考えるのならば、高町なのはとミウラ・ケイタが涙を飲んで我慢すれば事済むのだ。
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「テメェ、どこまで考えて行動してやがった?」
「さあ?」
ティアナ・ランスターはミウラ・ケイタの問にとぼける。
ホテルの部屋で二人きりだ。
これから行為しようと言う雰囲気ではなかった。
「一応、言っておきますけど、談合は無しですよ……。後で、シャマル先生が貫通したかの確認がありますから」
「はぁ」
ため息しかでない。
このような戦略に自分の教えが使われるとは思いもしなかった。
口紅を残したのは不注意だった。
チャックを降ろされたのに気付かないのはティアナの褒められない高等技術であった。
走りだしたティアナを追いかけたのは、失敗だった。
その先にいた機動六課メンバーがティアナの発言に騙されるとは思いもしなかった。
だが、状況証拠的には正しい。
はやてもはやてで、女にしてやれ。それが解決策とはお笑いだ。
その笑いを本気で解決策として通すあたり、はやては優秀なのかバカなのか分からない所だ。
奴もまた、外道なのだろう。
さっさと貫通の儀式を済ませて、なのはと愛し合おう。
「初めてなので、気持ち良くしてくれないとまた色々言っちゃいますよ」
「はぁ、取り敢えず、シャワー浴びろよ……」
完全に乗り気じゃない。
それを見越してかティアナは、
「浮気って興奮しません? ま、ノリ気じゃなくても私は楽しみますけど、これが人生最後の浮気だと思ってね? 楽しみましょうよ」
訳のわからない事を述べた。
元々浮気する気など無い。
だが、やることをやらねば、この問題は解決されないのは事実だ。
「ちょっと、ムカつくけど、ティアナの初めての相手として、それなりに頑張るよ……。不承不承だけど」
「そ、それじゃあ、先にシャワー浴びますね」
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ティアナと色々と有りました。
古い言葉で言えば、ニャンニャンした。
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機動六課女子局員の質問に正しく答えるのであれば、
「最高に気持よかったわ……。よく話に出る気持ち良くて失神するって本当にあるのよ」
「わ〜」
答えるティ
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