TURN69 遅かった復帰その九
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」
「オフランスが向こうにいったからね」
ヒムラーはこの国についても特に思い入れのない感じである。
「まあそうなるね」
「そうですね、それでは」
「向こうは太平洋の三国にオフランスですね」
「その四国ですね」
「あっちは他にも色々な国があるけれどね」
タイやインドのことも一応頭に入れているヒムラーだった。だがやはりその言葉も語る表情も思い入れのない感じである。
「主要なのはその四国」
「日本、ガメリカ、中帝国、そしてオフランス」
「その四国ですね」
「まあ。こっちには切り札があるんだ」
ヒムラーの余裕の源はそれだった。だからこそ今言うのだった。
「落ち着いていこう」
「サラマンダーに機械の兵達」
「そして教皇の石ですね」
「あの娘のドクツの技術も手に入るし」
ヒムラーは彼女の技術も戦略に入れていた。
「そこから。ノイマン研究所にあったデータから」
「機械の大怪獣ですね」
「あれを実用化されますか」
「あれはいいね。どっちにしても最後はソビエトとも戦うし」
同盟は一時的なものだった、やがては戦うというのだ。
「あれも実用化するよ」
「はい、それではですね」
「今は」
「北欧に向かい機械の兵達、サラマンダーを手に入れよう」
ヒムラーは側近達に告げた。
「密かにね」
「ジークハイル」
「ハイルヒムラー」
ドクツの敬礼だがその対象が違っていた。配送を続けるドクツの中で不気味な影が蠢きだしていた。そしてその影は表に出ようとしていた。
TURN69 完
2012・11・17
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