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不思議なスライム
スライムの餌

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小人になったスライム。
とりあえず、スラ子(仮名)と呼ぼう。
姿が変わっても、生活の基本は変わらない。
食べる・寝る・遊ぶの3つだ。
空腹なスラ子。
スライムの主食は水と草。
虫や動物など食べたりはしない。
意外に知られていない生態。
川に近づくと、スラ子は水を飲む。
飲む、飲む、飲む。
まだまだ飲む。
これでもかというぐらい飲む。

「キュー♪」

満足したようだ。
幸せそうな表情を浮かべる。
次に草を探す。
草なら何でも食べるわけではない。
スライムにも好き嫌いはあるのだ。

「キュ!キュー♪」

スラ子は薬草を発見した。
回復薬として人間達に重宝される草だ。
それはスライムも同じ。
栄養があり、怪我まで治る。
まさに御馳走。
昔は噛ぶりついていたが、小人になった今は違う。
手で千切り取り食べる。

「キュー♪」

もぐもぐと、スラ子は味わって食べた。
苦いという認識のある薬草。
実は野菜と同じ。
よく噛んで味わえば、独特の甘みがあり、癖になる美味しさだ。

「キュプッ。」

お腹いっぱいになったスラ子。
地面に座り、そのまま日光浴を始めた。

「キュー。」

平和である。
生死を賭けた戦いとは、まったく無縁。
ただ穏やかに、時が過ぎていく。

「キュ?」

スラ子は気がついた。
手前の岩の隙間に、何かがある事に。





それは・・・・・・・・・・・





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