第1章
旧校舎のディアボロス
第3話 彼女に殺されました!
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ころだから」
クゥッ! 一度言ってみたかったんだよな、このセリフ!
俺はずっと言ってみたかった事を告げた後、夕麻ちゃんと一緒に歩き出す。
ー○●○ー
俺は遠くから二人のデートを見ていた。
普通のデートをしているところを見ると、殺す前に最後の幸せを与えてやるって感じか?
……堕ちた天使らしいやり方だな……。
俺はそう思いながら尾行を続ける。
そして、尾行を開始してから数時間がたったところで、俺は非常に面倒な物を見てしまった。
あいつは何をやってやがるんだ!
俺の視界に入ってきたのは、同じくイッセー達を尾行をしていた千秋だった。
なんだよその帽子とサングラスは……。逆に目立ってるぞ……。
そう思っている俺をよそに、千秋は今にも暴走しそうだった。っと言うか既に半分くらい暴走している。
チッ! こんな事なら、ちゃんと言っておけばよかった!
俺は言えばさらに面倒になると思って千秋を放っといたが、かえって面倒な事になってしまった。
しばらくすると、千秋が何かのチラシをもらっていた。
オイ! それ悪魔の魔方陣が描かれているチラシじゃねえか!?
それは悪魔を呼び出し、契約をして願いを叶えてもらう魔方陣が描かれていたチラシだった。ただし、願いに釣り合うだけの代価が必要になる。
それで一体何を願うつもりだッ!?
俺はさらに面倒になる前に千秋を止めに行った。
ー○●○ー
デートは順調に進み俺と夕麻ちゃんは町外れ公園に来ていた。
「ねぇ、イッセー君?」
「なんだい、夕麻ちゃん?」
「私達の記念すべき初デートって事で一つ、私のお願い聞いてくれる?」
来た! これ、来ましたよ!
「な、何かな、お、お願いって?」
「死んでくれないかな?」
えっ……。
浮かれていた俺の耳に入ってきた言葉に俺は呆気に取られてしまう。
「……え? それって……あれ、ゴメン、もう一度言ってくれない? なんか、俺の耳変だわ……」
聞き間違いだ! きっとそうだ!?
「死んでくれないかな?」
また、夕麻ちゃんははっきりと俺にそう言った。……笑いながら。
バッ!
夕麻ちゃんの背中から黒い翼が生える!?
「楽しかったわ。貴方と過ごした僅かな日々。初々しい子供のおままごとに付き合えた感じだった」
ヒュッ!
夕麻ちゃんはいきなり槍みたいな物を出して俺に投げつける!?
「グホァッ!?」
突然の事で動けなかった俺の腹を槍が貫く。
槍は俺の腹に刺さると一瞬で消え、俺は傷口から大量の血を出しながら倒れてしまう。
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